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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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ヨハネによる福音書5・1〜18

2018年11月9日

5:1その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。

5:2エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。

5:3この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。

5:3b‐4<底本に節が欠けている個所の異本による訳文>

彼らは、水が動くのを待っていた。それは、主の使いがときどき池に降りて来て、水が動くことがあり、水が動いたとき、真っ先に水に入る者は、どんな病気にかかっていても、いやされたからである。†

 
5:5さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。

5:6イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。

5:7病人は答えた。「主よ、水が動くとき、わたしを池の中に入れてくれる人がいないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に降りて行くのです。」

5:8イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」

5:9すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした。その日は安息日であった。

5:10そこで、ユダヤ人たちは病気をいやしていただいた人に言った。「今日は安息日だ。だから床を担ぐことは、律法で許されていない。」

5:11しかし、その人は、「わたしをいやしてくださった方が、『床を担いで歩きなさい』と言われたのです」と答えた。

5:12彼らは、「お前に『床を担いで歩きなさい』と言ったのはだれだ」と尋ねた。

5:13しかし、病気をいやしていただいた人は、それがだれであるか知らなかった。イエスは、群衆がそこにいる間に、立ち去られたからである。

5:14その後、イエスは、神殿の境内でこの人に出会って言われた。「あなたは良くなったのだ。もう、罪を犯してはいけない。さもないと、もっと悪いことが起こるかもしれない。」

5:15この人は立ち去って、自分をいやしたのはイエスだと、ユダヤ人たちに知らせた。

5:16そのために、ユダヤ人たちはイエスを迫害し始めた。イエスが、安息日にこのようなことをしておられたからである。

5:17イエスはお答えになった。「わたしの父は今もなお働いておられる。だから、わたしも働くのだ。」

5:18このために、ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとねらうようになった。イエスが安息日を破るだけでなく、神を御自分の父と呼んで、御自身を神と等しい者とされたからである。

2018年11月8日

4:43二日後、イエスはそこを出発して、ガリラヤへ行かれた。

4:44イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり言われたことがある。

4:45ガリラヤにお着きになると、ガリラヤの人たちはイエスを歓迎した。彼らも祭りに行ったので、そのときエルサレムでイエスがなさったことをすべて、見ていたからである。

4:46イエスは、再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、前にイエスが水をぶどう酒に変えられた所である。さて、カファルナウムに王の役人がいて、その息子が病気であった。

4:47この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞き、イエスのもとに行き、カファルナウムまで下って来て息子をいやしてくださるように頼んだ。息子が死にかかっていたからである。

4:48イエスは役人に、「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決して信じない」と言われた。

4:49役人は、「主よ、子供が死なないうちに、おいでください」と言った。

4:50イエスは言われた。「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」その人は、イエスの言われた言葉を信じて帰って行った。

4:51ところが、下って行く途中、僕たちが迎えに来て、その子が生きていることを告げた。

4:52そこで、息子の病気が良くなった時刻を尋ねると、僕たちは、「きのうの午後一時に熱が下がりました」と言った。

4:53それは、イエスが「あなたの息子は生きる」と言われたのと同じ時刻であることを、この父親は知った。そして、彼もその家族もこぞって信じた。

4:54これは、イエスがユダヤからガリラヤに来てなされた、二回目のしるしである。

2018年11月7日

4:27ちょうどそのとき、弟子たちが帰って来て、イエスが女の人と話をしておられるのに驚いた。しかし、「何か御用ですか」とか、「何をこの人と話しておられるのですか」と言う者はいなかった。

4:28女は、水がめをそこに置いたまま町に行き、人々に言った。

4:29「さあ、見に来てください。わたしが行ったことをすべて、言い当てた人がいます。もしかしたら、この方がメシアかもしれません。」

4:30人々は町を出て、イエスのもとへやって来た。

4:31その間に、弟子たちが「ラビ、食事をどうぞ」と勧めると、

4:32イエスは、「わたしにはあなたがたの知らない食べ物がある」と言われた。

4:33弟子たちは、「だれかが食べ物を持って来たのだろうか」と互いに言った。

4:34イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。

4:35あなたがたは、『刈り入れまでまだ四か月もある』と言っているではないか。わたしは言っておく。目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている。既に、

4:36刈り入れる人は報酬を受け、永遠の命に至る実を集めている。こうして、種を蒔く人も刈る人も、共に喜ぶのである。

4:37そこで、『一人が種を蒔き、別の人が刈り入れる』ということわざのとおりになる。

4:38あなたがたが自分では労苦しなかったものを刈り入れるために、わたしはあなたがたを遣わした。他の人々が労苦し、あなたがたはその労苦の実りにあずかっている。」

4:39さて、その町の多くのサマリア人は、「この方が、わたしの行ったことをすべて言い当てました」と証言した女の言葉によって、イエスを信じた。

4:40そこで、このサマリア人たちはイエスのもとにやって来て、自分たちのところにとどまるようにと頼んだ。イエスは、二日間そこに滞在された。

4:41そして、更に多くの人々が、イエスの言葉を聞いて信じた。

4:42彼らは女に言った。「わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれたからではない。わたしたちは自分で聞いて、この方が本当に世の救い主であると分かったからです。」

2018年11月6日

4:1さて、イエスがヨハネよりも多くの弟子をつくり、洗礼を授けておられるということが、ファリサイ派の人々の耳に入った。イエスはそれを知ると、

4:2――洗礼を授けていたのは、イエス御自身ではなく、弟子たちである――

4:3ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。

4:4しかし、サマリアを通らねばならなかった。

4:5それで、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにある、シカルというサマリアの町に来られた。

4:6そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそばに座っておられた。正午ごろのことである。

4:7サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言われた。

4:8弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。

4:9すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか」と言った。ユダヤ人はサマリア人とは交際しないからである。

4:10イエスは答えて言われた。「もしあなたが、神の賜物を知っており、また、『水を飲ませてください』と言ったのがだれであるか知っていたならば、あなたの方からその人に頼み、その人はあなたに生きた水を与えたことであろう。」

4:11女は言った。「主よ、あなたはくむ物をお持ちでないし、井戸は深いのです。どこからその生きた水を手にお入れになるのですか。

4:12あなたは、わたしたちの父ヤコブよりも偉いのですか。ヤコブがこの井戸をわたしたちに与え、彼自身も、その子供や家畜も、この井戸から水を飲んだのです。」

4:13イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでもまた渇く。

4:14しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」

4:15女は言った。「主よ、渇くことがないように、また、ここにくみに来なくてもいいように、その水をください。」

4:16イエスが、「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい」と言われると、

4:17女は答えて、「わたしには夫はいません」と言った。イエスは言われた。「『夫はいません』とは、まさにそのとおりだ。

4:18あなたには五人の夫がいたが、今連れ添っているのは夫ではない。あなたは、ありのままを言ったわけだ。」

4:19女は言った。「主よ、あなたは預言者だとお見受けします。

4:20わたしどもの先祖はこの山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムにあると言っています。」

4:21イエスは言われた。「婦人よ、わたしを信じなさい。あなたがたが、この山でもエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。

4:22あなたがたは知らないものを礼拝しているが、わたしたちは知っているものを礼拝している。救いはユダヤ人から来るからだ。

4:23しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者を求めておられるからだ。

4:24神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。」

4:25女が言った。「わたしは、キリストと呼ばれるメシアが来られることは知っています。その方が来られるとき、わたしたちに一切のことを知らせてくださいます。」

4:26イエスは言われた。「それは、あなたと話をしているこのわたしである。」

2018年11月5日

3:22その後、イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。

3:23他方、ヨハネは、サリムの近くのアイノンで洗礼を授けていた。そこは水が豊かであったからである。人々は来て、洗礼を受けていた。

3:24ヨハネはまだ投獄されていなかったのである。

3:25ところがヨハネの弟子たちと、あるユダヤ人との間で、清めのことで論争が起こった。

3:26彼らはヨハネのもとに来て言った。「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。みんながあの人の方へ行っています。」

3:27ヨハネは答えて言った。「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。

3:28わたしは、『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。

3:29花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。

3:30あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」

3:31「上から来られる方は、すべてのものの上におられる。地から出る者は地に属し、地に属する者として語る。天から来られる方は、すべてのものの上におられる。

3:32この方は、見たこと、聞いたことを証しされるが、だれもその証しを受け入れない。

3:33その証しを受け入れる者は、神が真実であることを確認したことになる。

3:34神がお遣わしになった方は、神の言葉を話される。神が“霊”を限りなくお与えになるからである。

3:35御父は御子を愛して、その手にすべてをゆだねられた。

3:36御子を信じる人は永遠の命を得ているが、御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまる。」

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