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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5019号】能登半島地震報告(3面)

2024年6月22日

忘れないよう「覚える」

 「元気だった?本当によかった。あの時から、こんなにうれしいのは初めてよ」。

 5月12日、輪島教会の駐車場にユニットハウスの仮礼拝堂が整えられました。その場において数名ではありましたが集まることのできた教会員が、互いに抱き合い目に涙し、右記の言葉を交わしておられたのが胸に残ります。小さなユニットハウスではありますが輪島の地に礼拝の場が整えられたこと、新藤豪牧師に安全な寝所が与えられたことに感謝したいと思います。

 しかしです。能登の地はうめいています。今まで派遣されてきた災害と何かが違う。未だに解体の重機の音一つせず、殆どの場所が手つかずなのです。「ここは冷凍保存されているみたい」、「忘れられてるんだな、と感じる」との言葉は、能登の教会の方々から実際に聞いた言葉です。どの災害も同じではなく個性がある。地域差もある。しかしこの能登の災害は、特に意識して忘れないよう「覚える」必要を感じています。そうしないと、彼の地とその痛みが、日本中から、教会から忘れられるような感すらする、回復など望めない現在までの5ヶ月が続いています。七尾教会の釜土達雄師夫妻は「こんなときだからこそ、祈りの手紙が嬉しいのだ」とおっしゃった。直後だけではなく、時を経たからこそ届く便りが、祈られている、忘れられていないとの証になると。

 長らく、この地において忍耐をもって進められてきた能登圏伝道の業を想います。能登に限ることなく、都市部では知ることのない厳しい地方伝道の業をも想います。北陸三圏において唯一のキリスト教学校の北陸学院の働きも、教会付帯の幼稚園の働きも覚えます。

 能登をはじめとする災害の痛みにある地とそこに建つ教会、教会員の生活と信仰のために、すべての教会で祈り続けたいと願います。

(野田 沢報/教団救援対策委員)

先達と同じように

郡中南教会(代務)牧師 堀川 賢二

 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、未だ鉄道・道路が整備されていない四国での宣教の業は、海上交通により、港を起点とされることが多いと言われる。伊予郡内での宣教の働きも例に漏れない。1926年5月1日、当時の日本協同基督教会(現・日本アライアンス教団)のT・R・フランシス宣教師と姉のミス・フランシス、大江邦治、緒方繁造両師による、港近くでの八日間に及ぶ天幕伝道から、教会の歴史は始まった。

 集会期間中の5月7日、町内在住の中上悟師によって、郡中南教会が設立された。その後、ようやく1950年8月15日、教会は、信徒から献げられた122坪余りの土地に、念願の会堂・牧師館を建設した。そうして、1985年に、諸事情から現在地を取得し移転するまで、その地での歩みが続いた。

 さて、天幕伝道から3年後、隣の港町である現在の伊予郡松前町(まさきちょう)に新たに教会がたてられた。松山在住のミス・フランシスは翌1930年、そこで特別伝道集会を開催し、二つの教会の協力関係が確立した。その後、1966年まで、常に郡中南、松前両教会のいずれかの牧師が他方を兼任した。そして、朝夕の礼拝を交互に行うなど、二つにして一つの教会として、伝道牧会が行われた。当時の教会の歩みとして特筆すべきは、両教会のこの協力伝道であろう。

 戦後、アライアンス教団の多くの教会が教団を離脱する中、両教会は日本基督教団に留まり、現在もこの地域における教団の宣教の業を担っている。

 郡中南教会が現在地に移転した後、教会員数は次第に減少し、財政的な困難も招くようになった。しかしその後も、1年の例外を除き、2016年まで定住牧師を置くことができた。これは、四国教区の互助制度の、謝儀補助によって支えられたからである。この制度は、「自立連帯献金」という信徒運動によって、60年近く支えられており、今も教区負担金を越える額が献げられる。そのことを思うと、四国の兄弟姉妹の篤い思いに驚きは隠せず、主に対する感謝の思いに満たされる。

 無牧となった教会は、今、定住牧師を置くことを断念するか否かの瀬戸際に立たされている。その状況下で、分区の教会、牧師の支えを受けながら、隣の松前教会と宣教協力の体制に至った。前述のように、この姿勢は教会の揺籃期から数十年近く続いた姿と重なるのである。

 教会は嵐の中の小舟のように様々な課題に翻弄されている。それでも、一桁の出席ではあるが、一週も休むことなく朝の聖日礼拝を継続することができている。そのことを通して、わたしたちは今、改めて御声に耳を傾けている。それは、開拓時代の牧者や兄姉が行ってきたこと。つまり、隣の教会とも協力して、もう一度始めるという御旨である。そうして、遣わされているこの場所に種を蒔き、根を張るために、先達と同じように勇気を持って踏み出す。祈って、何度でも始める。それが郡中南教会に聞かされた御声だと信じます。道を示し、配慮してくださる神に感謝します。

 救世軍への弾圧を、憲兵隊長として指揮した、大谷敬二郎氏の随想録、『にくまれ憲兵』(日本週報社)の中に、「あと味の悪かった救世軍弾圧」という文章が収められている。▼英国の諜報活動を排することに躍起になる陸軍からの懇請がある中、容疑不十分との心証を抱きながらも検挙に踏み切り、救世軍の日本的教団化に関わった流れを詳細に記し、それを自らの歩みの、「たった一つの汚点」と振り返る。▼興味深いのは、「ひたかくしにしておいたことがある」と始まる文末の「付記」だ。そこでは、自身が若い頃、縁続きにあった山室軍平宅を訪ねたことがあり、「山室夫人には、何かと家庭の面倒も見てもらったことがあった」ことを記し、弾圧の際の複雑な感情を告白しつつ、そのことが自らの「汚点」を「いくらかでも薄めてくれるだろう」と結んでいる。▼人間の支配が生み出す混沌とした時代を終えた時、その支配の只中にいた人が自らを省みるに至った背後には、神の愛に生きる信仰者の証があったのではないだろうか。今、世界が混迷を深めつつある中、信教の自由が守られることを願うと共に、自らが神の愛に生かされているのかを顧みたい。

☆教会幼稚園・幼児施設融資金募集☆

 幼稚園・ 幼児施(認定こども園・保育園等の土地拡張、増改築、新築のため、幼稚園・幼児施設融資金2024年度分を次の要領で募集します。なお、2022年に「融資実施要綱」を改定しました。

◎金額 50万円〜300万円

◎返済期限 5年以内 

◎利子 期限内 年 0.5(1%より変更)

    期限後 年 1.0(2%より変更)

 2024年度は総額600万円を貸し出します。教区事務所を通して教団教育委員までお申し込み下さい。締め切りは8月31日です。融資実施要綱、申請書はこちらからダウンロード、または教育委員会まで(電話03-3202-0544)

2024年6月21日

 だから、わたしたちは聞いたことにいっそう注意を払わねばなりません。そうでないと、押し流されてしまいます。 もし、天使たちを通して語られた言葉が効力を発し、すべての違犯や不従順が当然な罰を受けたとするならば、 ましてわたしたちは、これほど大きな救いに対してむとんちゃくでいて、どうして罰を逃れることができましょう。この救いは、主が最初に語られ、それを聞いた人々によってわたしたちに確かなものとして示され、 更に神もまた、しるし、不思議な業、さまざまな奇跡、聖霊の賜物を御心に従って分け与えて、証ししておられます。

  神は、わたしたちが語っている来るべき世界を、天使たちに従わせるようなことはなさらなかったのです。 ある個所で、次のようにはっきり証しされています。
「あなたが心に留められる人間とは、何者なのか。
また、あなたが顧みられる人の子とは、何者なのか。
あなたは彼を天使たちよりも、
わずかの間、低い者とされたが、
栄光と栄誉の冠を授け、
すべてのものを、その足の下に従わせられました。」

 「すべてのものを彼に従わせられた」と言われている以上、この方に従わないものは何も残っていないはずです。しかし、わたしたちはいまだに、すべてのものがこの方に従っている様子を見ていません。 ただ、「天使たちよりも、わずかの間、低い者とされた」イエスが、死の苦しみのゆえに、「栄光と栄誉の冠を授けられた」のを見ています。神の恵みによって、すべての人のために死んでくださったのです。

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