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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4728号】教団の一致と大震災への全教団的取り組みを

2011年7月30日

4月18日の東日本大震災対策を審議する教団臨時常議員会の時、「今年は四役が手分けして、全教区の問安を致します」とお話ししました。
「教団の一致」これを崩してはなりません。今、教団は教団信仰告白で一致しています。この信仰の一致を崩してはなりません。この信仰の一致のもとに「伝道する教団の再建」ということは、わたしの悲願です。
わが日本基督教団は「主の御体なる教会」と信仰告白で告白され、「主の主権」のもとにある教会です。
この主の御体なる教会としての教団に対して「距離を置く」ということは教団にとっての大きな痛みです。
東日本大震災の被災教区の教会の痛みと苦しみも、「主の御体なる教会」としての教団の痛みであり、苦しみです。
この信仰の一致において、東日本大震災への対策と取り組みがなされなくてはならないと考えています。
救援対策本部が掲げる大震災の10億という献金目標も、この信仰の一致において可能となると信じています。
この切なる思いと祈りをもって、議長として7教区の問安をさせていただきました。
そして、その感想は?
感想というより「ただただ、祈り続けて、主の御体なる教団の教会を形づくって行きたい」この思いを新たにされました。
(教団議長 石橋秀雄)

「茹でガエル理論」ご存じですか?

茨城YMCA総主事、水海道教会員。

鍋の中に蛙を入れて、じわじわと温度を高くしていくと蛙は、鍋から出て行くチャンスを逃し、茹だってしまう。常に、身の周りの変化に敏感でなければならないという教訓、「茹でガエル理論」。仕事にたずさわる中で、繰り返し思い起こす。教会もキリスト教主義の活動も、自らが置かれている世で起っていることに気がつかないでいると茹だってしまう。

70年代、新聞でYMCAホテルの募集を見つけて就職した。職場の人間関係に悩み、松戸教会に通い洗礼を受けた。それ以来、教会とYMCAの活動に身を献げている。茨城YMCAに設立の時から関わり、現在、総主事として務める。全国から多くの人が集まるつくば研究学園都市で、細々と、しかし、着実に活動を続けている。「20万人の都市であるつくばにキリスト教の保育施設が十分に整っていないことは、キリスト教界にとっても恥ずかしいこと。私たちが頑張らなければ」と語る。
地縁、血縁による結びつきが希薄な地域にあって、キリスト教的な背景を持ってコミュニティーを再建して行くことが課題である。子育て支援、青少年教育、障がい児の自立支援の3つを柱にして活動している。
子どもがバイオリンを習うにも英語ということも珍しくない学歴偏重社会で、障がいがある子どもを持つ親が取り残されていく感覚を覚え、孤立してしまうこともある。その中でYMCAらしい活動をして行きたい。
キリスト教主義の活動にたずさわる者として、教会を見る時、教会員が、教会を自分たちの居心地の良い場所にしようとして、教会が内向きになっていってしまう危うさを感じることがある。周囲にいる人々の苦しみに寄り添い、仕えていかないと、いずれ見捨てられる。「教会は、もっとYMCAを利用してほしい」と語る。社会の温度と教会の温度の両方を感じながら、主に仕えている。

011年平和聖日
日本基督教団 総会議長 石橋秀雄
在日大韓基督教会総会長 崔栄信

死者・行方不明者を合わせて2万人以上を出した未曾有の災害である東日本大震災は、私たち日本に住むすべての人々に大きな痛みと苦しみをもたらしました。特に、東北から関東にかけての約500キロにわたる沿岸部を飲み込み、人間の生活の営みを無残に破壊し尽くした津波は、恐るべき自然の力に対する畏怖の念と、そこに暮らす私たちに人間の弱さとはかなさをあらためて悟らせました。このような悲劇の中で、私たち日本にあるキリスト者たちは、私たちの人生に与えられた「故なき患難」の意味を苦しみながら探しつつ、今大きな痛みの中にある人々と共にその痛みを分かちあいながら、それでもなお望みを持って復興への道を歩み始めています。なぜなら、「ひとり子の十字架の上での死」という絶望的な出来事でさえ全人類の救いへの器とされた神は、この絶望をも、私たちが測り知ることのできないその善きご計画にしたがって、未来の希望への器と変えてくださると私たちは信じているからです。
私たち、日本基督教団と在日大韓基督教会は、それぞれの復興支援策を通じて、被災地の教会とキリスト者たちのみならず、すべての人々に寄り添い、その苦しみと痛みを共に担っていくことを決意しています。そのために、すでに実施された緊急支援の他にも、被災地の復興と人々の生活の再建と魂の回復のためのサポートを、教会復興支援と同時に中・長期的に進めることをすでに計画し、実行しています。さらに、「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ25:40)と説かれた主イエスの精神にのっとり、被災地における災害弱者(子ども、障がい者、高齢者、外国籍者)を取り巻く問題に、特に大きな関心を払いつつ、復興支援を進めていきます。またこれらの支援策のなかで、必要に応じて両教団が協力し互いの働きを支え合うことこそ、1984年に両教会の間に結ばれた宣教協約のひとつの結実であると信じています。

一方でこの大震災は、私たち日本に住む人々の間違った歩みを明らかにしました。人々の予想をはるかに超える地震と津波の破壊力によって、その制御機能を失い崩れ落ちた福島第一原子力発電所は、最悪の放射能汚染を引き起こし、今も多くの人々の命を危険にさらしています。実に、原子力の軍事利用によって大きな被害を受けた唯一の被曝国であり、核の恐ろしさを他のどの国よりも知っているにもかかわらず、この日本は「必要性」「安全性」「経済性」、そして最近では「親環境性」というスローガンのもと、発電の原子力化を推し進めてきました。また、今回の重大事故に際して日本政府は、一触即発の危機的状況や、人の健康に重大な影響を及ぼす深刻な汚染状況が継続していたにもかかわらず、その事実を多くの部分において隠蔽し、むしろ放射能の被曝基準値を引き上げることによって急場をしのぐという、人々の命と生活に対する責任を放棄する行動を取っています。すでに、これまでの原子力推進政策を支えていた「必要性」「安全性」「経済性」、そして「親環境性」というスローガンのどれもが虚偽であったことが明らかになりました。東日本に住む人々の命を危険にさらし、全地球の環境に影響を与えているこの原発事故は、とどまるところを知らない利便性と利潤の追求の道を歩むことを選択したこの国と、そしてそれを支えたこの国に住む人々が引き起こした「人災」であり、そういう意味でこれは、手をつけてはならなかった強大な力を我がものにして驕り高ぶっていた私たち人間の罪に対する警告であるのではないでしょうか。

日本基督教団と在日大韓基督教会は、この未曾有の震災状況と取り組みつつ、次のことを真摯に祈り求めつつ、共同の歩みを重ねていくことを表明いたします。

1. 被災者に対する公共の中・長期的支援が、精神的なケアも含めて適正に行われること。また被災者支援にあたる民間の努力に対して、政府による支援が十分に行われること。
2. 被災した外国籍者に対する公共の支援とケアが適正に行われること。また災害弱者に対する虐待や差別的待遇の有無が監視されること。
3. 日本政府と東京電力が、原発事故と放射能汚染に関わる全ての客観的事実を、隠すことなく明らかにすること。
4. 原発事故により警戒区域・緊急時避難準備区域・計画的避難区域に指定された地域の住民たちに対する生活保障が、完全に実施されること。
5. 原発事故後、原発作業員の被曝量、また子どもたちの被曝許容量の引き上げに関し、その合理的な根拠を明示し、その値を適正値にもどすこと。
6. 全ての原発の稼働を停止し、廃炉を前提とした処置が取られること。また原子力発電に取って代わる自然エネルギーの開発が全力で取り組まれること。

杉瀬 祐氏(隠退教師)

11年6月11日、逝去。85歳。福岡県に生まれる。’48年同志社大学神学部を卒業、同年宮崎教会に赴任、神戸教会、京都教会を経て、久が原教会を牧会し、’61年より同志社女子大学に務め、同志社教会、上賀茂伝道所(当時)を兼務し、’80年より’91年まで神戸女学院に務め、’95年に隠退した。遺族は娘・星和賀子さん。

2011年3月11日の東日本大震災発生から3ヶ月余が過ぎました。被災地域におきましては、未だ厳しい状況にあり、また今後多額の資金が長期的に必要とされます。そのため、第37総会期第3回常議員会において、6月末日をもって「東日本大震災緊急救援募金」を終了し、新たに「東日本大震災救援募金」を開始することが決定いたしました。教会の再建・補修、地域の復興・支援に向けての具体的な取り組みを日本基督教団として支援していくため、祈りと共にこの救援募金にご協力を下さいますよう、お願い申し上げます。
記
目標額 10億円(国内のみ)
期 間 2011年7月1日~2015年3月31日
使 途
1. 被災教会の会堂再建・補修支援費       5億円
2. 被災地域のための社会福祉事業、
キリスト教学校への支援費  2億円
3. 被災地の教会が行う地域への支援活動費     1億円
4. 被災地域への支援活動費        1億円
5.被災された信徒および外国籍の方への支援費 1億円

*支援期間は、おおよそ5年を目途としますが、支援内容によっては長期にわたる場合もあります。

<郵便振替先>
振替番号 00110-6-639331
加入者名 日本基督教団東日本大震災救援募金
〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-31

2011年7月
日本基督教団 救援対策本部長
総会議長 石橋秀雄

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