9月9日、教団会議室にて、教団救援対策本部第5回会議が開催された。
開会の後、救援対策委員会会計の収支計算書が報告され、これを承認した(緊急救援募金総額については前回会議で報告済み)。
また、救援対策本部関係の報告として、東日本大震災救援募金が、8月31日現在で4、668万2、772円となっていること、および本部会計の中間収支計算書が報告され、これを承認した。
さらに、海外からの献金は、8月31日現在で1億1、624万3、692円となっていることが報告された。
活動報告としては、東北教区被災者支援センター「エマオ」の活動について、教団派遣専従スタッフの桑満欣教師と野田沢教師より詳細な報告がなされ、同センターの働きが教会の働きであることをあらためて明確にしていくことを確認した。
続いて、教団救援対策本部事務局(通称「11号室」)報告として、加藤誠幹事より、石巻での炊き出し支援、会津放射能情報センター活動支援、遠野の自殺防止センター活動進捗状況、および教会関係の社会福祉施設からの支援要請(建物の改築など)等の報告がなされた。
また、奥羽・東北・関東の各教区議長より、被災教会の現状、被災教会の補修・再建計画の状況、各教区における対応(被災者へのお見舞金の贈呈など)の報告および会計報告がなされた。
その後審議に入り、まず被災教会への支援に関して、支援額決定のための基準作成等を検討するために委員を選任した。
また、早急の対応が必要とされる教会への支援については、当面各教区が仮払いをし、支援の基準を決定した上であらためて検討して支援すること、原発から百キロ圏内の教会付属施設へのエアコン設置のための支援に関しては、東北・関東各教区での調査および申請に基づいて検討することを決めた。
その他、会津放射能情報センターへの支援、緊急シンポジウム開催準備に、「11246祈りの時」集会計画、対策本部ニュース発行計画について等、多くの事柄を審議した。
次回(第6回)は、10月14日に教団会議室で開催する。
(雲然俊美報)
教師検定は、日本基督教団が主と教会に仕える教師を立てる業の中で、試験という形で大切な部分を担います。
働き人をお召しになる主のご支配の下で、受験者を送り出す教会の祈りをひしと感じつつ、押しつぶされそうな重圧の中で、祈りつつ結果を出しました。
秋の試験は正教師の受験者が多くなりますが、その結果は厳しいものでした。試験を終えた時点で、正教師の合格者は半数に過ぎず、二割近くの受験者が不合格判定となったのです。
不合格となった方々は、この結果を神からの問いとして謙遜に受け止め、献身と学びの姿勢を整え直して、春の試験に臨んで頂きたいと願います。
また合格した方々も、日々、御言葉に仕えるための絶え間ない研鑽と精進に励みながら、生涯、召してくださった方への忠誠を貫いてくださるようにと願います。神の憐れみと祝福を祈りつつ。
第37総会期教師検定委員会 委員長 東野尚志
教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)
次の2題に答えてください。
1.「教憲教規および諸規則」が示す教会のあり方とはどのようなものでしょうか。
2.教会が基本財産の一部を処分する場合に為すべき手続きを、「教憲教規および諸規則」と「宗教法人法」に沿って、すべての手続きが完了するまでを順序正しく述べてください。
旧約聖書神学(60分)
次の2題に答えてください。
1.旧約聖書における「自然観」について、述べてください。
2.ヨブ記の神義論について、述べてください。
新約聖書神学(60分)
次の3題のうちから2題を選んで答えてください。
1. マタイによる福音書の特質を、マルコによる福音書と内容が共通する記事を選び(複数可)、比較しつつ述べてください。
2. パウロ書簡における罪とその救いについて、述べてください。^n
3. R・ブルトマンの神学と、それが与えた影響について述べてください。
教会史(60分)
次の4題のうちから2題を選んで述べてください。
1.古代教会における三位一体論について
2.中世における修道院の俗化と改革について
3.カルヴァンの宗教改革について
4.日本におけるプロテスタント教会の成立について
結果を神からの問いとして謙虚に受け止めて
2011年秋季教師検定試験は、9月13日(火)~15日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。
今回の受験者総数は78名。その内訳は正教師58名(再受験者3名を含む)、補教師19名(Aコース再受験4名、Bコース再受験3名、Cコース12名)、転入1名であった。
正教師の合格者は29名、不合格者は11名であった。残る18名は保留となっている。
また、補教師の合格者は7名、不合格者は2名であった。2名が保留、さらにCコース受験を継続する者は8名である。教師転入者1名は合格であった。
学科試験の得点が合格点に少し足りなかった受験者については即不合格とはならず、判定が保留される。その場合、レポート課題が与えられ、後日その提出物によって合否の再判定を受けることになっている。
検定試験第1日目、東野尚志委員長の司式により開会礼拝を全員で献げた。マルコ4章1節以下が説き明かされ、主ご自身が御言葉の種を蒔き続けてくださる、その希望に満ちた営みに応えるべく我々は伝道者として立てられる、との励ましを与えられた。
その後、正教師会場(2階)と補教師会場(3階)に分かれてそれぞれ学科試験が行われた。また、2日目と3日目には全体会と個人面接がそれぞれ行われた。
全体会においては教師検定委員会のメンバーがそれぞれ短く自己紹介をしたのち、委員長による講評があった。
その中で、各受験者に送られている要綱に掲載された「第37総会期教師検定委員会方針」について、丁寧な解説がなされ、この度の教師検定試験が「主の召命に応えて日本基督教団の宣教を担い、主の教会に仕える教師を送り出すために、教憲教規に基づき、教師検定規則に則って実施される」という筋道においてなされることが改めて明示された。
検定試験を通して伝道者としての召命は、より確かな客観性を帯びたものへと深められていく。その積極的な意味を踏まえ、各受験に告げられる判定結果を、謙遜に受け止めて欲しいとの希望が述べられた後、前日に行われた学科試験の結果についての、全体的なコメントが次のようになされた。
教憲教規・宗教法人法は、実際に運用される場合、両者の呼応関係についての一定の認識が求められる。少なからざる答案にその面で不足が感じられた。諸手続きが持つ法理念にも正しい理解をしていただきたい。
旧約神学では、聖書の御言葉をつなぎ合わせただけの答案が目立った。関連する御言葉から神学を展開することが求められている。準備の際には欲張らず、きちんとした図書を一冊丁寧に読むとよい。
新約神学では、説教準備において頻繁にお目にかかる神学者の名をあげての出題をした。避けて通れない神学者については一定の弁えを持つと普段の準備が生きる。
教会史は例年同様、準備の度合いが答案にはっきり現われ出た。過去に出題された問題を誠実にこなせばそれなりに力がつく。
代表的事項を押さえるだけではなく、通史の中に正しく位置づける努力をし、生きた教会の歴史に対するセンスを養っていただきたい。
組織神学はCコース受験者において、浅い回答が見受けられる。教義学の基本を押さえ、組織的に論述する力を身につける努力をしていただきたい。
面接について、これを試験と位置づけておこなうことが、先の第2回委員会で決定され、そのように実施された。
従来、受験者は面接時の冒頭で結果を告げられた後に提出物(試験に先立って説教・論文などが課され、審査済み)のコメントを担当委員から聞くという形であった。
今期よりこれを改め、若干の試問に答えた後に、いったん退室し、委員会で協議決定した総合的な判定結果を、再入室して聞き、その上で提出物のコメントを聞くという形となった。不慣れによる混乱もなく、全日程を終えることができた。感謝である。
(渡部和使報)
26:1 イエスはこれらの言葉をすべて語り終えると、弟子たちに言われた。
26:2 「あなたがたも知っているとおり、二日後は過越祭である。人の子は、十字架につけられるために引き渡される。」
26:3 そのころ、祭司長たちや民の長老たちは、カイアファという大祭司の屋敷に集まり、
26:4 計略を用いてイエスを捕らえ、殺そうと相談した。
26:5 しかし彼らは、「民衆の中に騒ぎが起こるといけないから、祭りの間はやめておこう」と言っていた。
26:6 さて、イエスがベタニアでらい病の人シモンの家におられたとき、
26:7 一人の女が、極めて高価な香油の入った石膏の壺を持って近寄り、食事の席に着いておられるイエスの頭に香油を注ぎかけた。
26:8 弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。「なぜ、こんな無駄遣いをするのか。
26:9 高く売って、貧しい人々に施すことができたのに。」
26:10 イエスはこれを知って言われた。「なぜ、この人を困らせるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。
26:11 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。
26:12 この人はわたしの体に香油を注いで、わたしを葬る準備をしてくれた。
26:13 はっきり言っておく。世界中どこでも、この福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」
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