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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4736号】人ひととき 清水 広幸さん キリストと教会に仕える

2011年11月26日

1960年生まれ、越谷教会員・役員、聖学院中高教諭。

高校1年生のとき、浅草教会の礼拝へ出席した。教会へ足を運ぶのは生まれて初めてであったが、聖学院高校へ入学し、聖書の授業で教会へ行くよう勧められたことがきっかけとなった。
高3のクリスマスに林田秀彦牧師より受洗。牧師や教会員の温かさに導き入れられるように教会の一員となったものの、実はキリスト教信仰の深いことは何もわかっていなかったと振り返る。
青年時代、日本基督教団の牧師・信徒有志により開催されている「全国教会青年同盟」修養会へ参加したことが、信仰と生活を形作る上で、大きな出来事だった。
毎年春と夏の修養会では、毎回変わらぬテーマ「キリストと教会に仕える」を巡って、若手牧師の講演を聞き、諸教会から集まった同年代の青年たちと時間を忘れて、熱く真剣に語り合い祈り合った。その交わりを通して「信仰生活のフォーカス(照準)がピタリと合わせられるようになった」と表現する。
祈りの内に、キリスト教学校での教師の働きが、自らへの召命と受け止められるようになり、25歳で母校の教員へ。以来26年に亘って教壇に立ち、若い魂を見守り、祈り、共に歩んできた。現在は進路指導の責任を担う。「キリスト教学校としての進路指導はどのようにあるべきか。学力に見合った進学先を用意することで終わってはならないのではないか。主なる神が、生徒一人ひとりにどのような賜物を個性として与え、どのような人生の進路をご計画の内に備えておられるのか。生徒と教師が共に祈りつつ聴き取り、その先に開かれていく進路でありたい」と語る。
その根底に、若き日の修養会体験、「キリストと教会に仕える」とのテーマが信仰生活の原点としてある。
所属教会の役員として、またキリスト教学校の教師として、キリスト教会と教育界の将来を見据えて祈りつつ、その答えは「今なすべき務め」の使命の中にあると確信し日々歩んでいる。

このたび、日本基督教団年鑑2012年版を刊行いたしました。前年版以降の新たな情報を満載しておりますので、是非お買い求め下さい(定価3、600円+税)。また、ご購入いただいた方には、是非アンケートハガキにお答えいただき、当年鑑についてのご感想やご批判をいただければ幸いです。来年3月に発行予定の追録をお送り致します。
なお、直接お買い求めの場合は、事務局総務部(℡03-3202-0541)にお電話ください。
2011年11月
日本基督教団事務局総務部

◎日時 2012年2月28日(火)14時~
29日(水)11時
◎場所 松山城東教会・友輪荘
◎主題講演
塩入隆氏(長野本郷教会員)
「農村地方において伝道の幻に仕える
賀川豊彦における農村伝道」
◎費用
教区推薦(交通費、宿泊費伝道委員会負担)
自主参加(実費自己負担)
◎申込・問合せ
教団伝道委員会(℡03-3202-0544)

◎資格
神学・基督教学で修士課程修了程度、
35才まで
◎募集奨学生数
若干名
◎応募期限
2012年1月16日
◎問合せ先
NCCドイツ教会関係委員会
(℡03-3203-0372)

今夏7月22日、日本キリスト教会館1階の11号室が救援対策本部室としてオープンしました。ここでは主に教会復興と合わせて人道支援を中心とした「海外献金プロジェクト」を展開する部署として機能しています。
進行中のプロジェクトは仙台の「東北教区 被災者支援センター(通称:エマオ)」、8月より始動した「エマオ石巻」をはじめとする生活復興支援、遠野にある「自殺防止センター」のグリーフ・ケア、放射能の影響下にある子どもたちの命を守るプロジェクト「エアコン設置プロジェクト」「短期保養プログラム」、またキリスト教系学校の奨学金プロジェクト、会津放射能情報センターや炊き出し支援などの教会を中心とした市民活動への支援や超教派との支援コラボレーション企画、キリスト教関係諸施設への支援など多岐にわたります。

各企画を整え事務作業を行う事は、東京に居てもできます。しかしプロジェクトをつなぐこと、すなわち被災された方と支援をする現場とを結びつける仕事はスタッフ自らが現地へ赴き、実際に支援のただ中に入っていく必要があります。
私たちは視察、という言葉をあえて使わず、できるだけ現場でボランティアや現地スタッフたちとともに「ワーク」をしてくることを心がけています。なぜなら、視察では被災地しか見ることができませんが、現場で「ワーク」をすれば被災者に出会えるからです。被災された方々から聞いた「流した涙にはだまされない」けれども「流した汗は信用できる」と話されたその言葉をしっかりと肝に銘じて、「隙あらばワーク」をモットーに東北を走り回っています。
被災地での支援活動も岩手、宮城、福島では抱えている問題が全く違います。特に、岩手で展開している自殺防止センターが向き合っている仮設住宅での「孤独を含めた個人では抱えきれない現実」の問題は、いよいよ大きくなってきています。今は時間をかけて、また本格的な冬になる前に、「こんにちは!」「あらアナタ、また来たの?」という信頼関係をしっかりと作ることが求められています。

また、放射能問題では「子どもの命を守る」という対策本部委員たちの熱い思いが形となった「エアコン設置プロジェクト」に加え「放射能から子どもたちを守る具体的な保養プログラムを行おう!」という声から生まれた「短期保養プログラム」など、長期的な取り組みが具体的に進んでいます。会津放射能情報センターの働きへの支援も、すでに活動している彼らの良きサポーターになれるように何度も足を運び、現場の意見に耳を傾け、その想いや活動の一つひとつを大切に受け取りました。

この部屋には加藤誠救援対策本部担当幹事(世界宣教委員会担当兼任)、エマオで泥かきボランティアだった前北未央、最近エマオで泥かきボランティアになった白鳥正樹の3名がおります。7月より活動を開始した私たちですが、あまりの現実の大きさ、過酷さに圧倒されています。けれども神様の御心を尋ねつつ心をこめてひた走る中にあって、被災地を覚えて私たちを送り出してくださっている、多くの方々の祈りにもまた支えられていることを感じます。

震災から8ヶ月余、被災を免れた地域では落ち着いた感があるかと思いますが、被災地域では「まだ8ヶ月余」多くの方々が「わすれないでほしい」「まだ終わってはいない」という切なる思いを持っています。変わらず、皆様の継続的な支援を心からお願い致します。
(前北未央報)

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