1975年、大学卒業後千葉YMCAに就職し、現在までYMCA一筋である。
大学3年の終わりに、YMCAの活動に参加していた後輩が学内の掲示板に張った張り紙を見た同級生に誘われて、初めてYMCAの活動に参加した。翌年の夏にはYMCAへの就職を決断した。体育教師を目指し学んでいたはずが、YMCAでの活動により魅力を感じるようになり、電光石火の決断であったと振り返る。
就職一年目に、当時の総主事に誘われて、初めて教会の門をくぐった。日曜日に仕事があることも多く、すぐに教会に定着とはいかなかったが、ある牧師とある女性との出会いによって本格的に教会生活が始まり、3年後に迷うことなく受洗した。YMCAで働く者が洗礼を受けることはごくごく当たり前、そんな思いだった。
ひと夏に5~6回YMCA主催のキャンプに参加するということもあったほど、教会の活動よりもまだまだYMCAの活動の比重が大きいという時期もあったが、教会歴が長くなっていくにつれ、生活における教会の比重が大きくなっていく。教会育ちの伴侶を得、教会付属の幼稚園へ子どもを入園させ、教会学校教師や、教会役員等の奉仕を担うようになっていく。気づくと、キリスト者としてYMCAの活動を担っているという自覚が与えられていた。
現在、東京YMCAの正職員のクリスチャンの割合は約半数と、他の地域のYMCAのそれよりは恵まれている数字かもしれないが、これでもまだまだ足らないと考えており、自分が先輩たちから言われていた、日曜日の教会での礼拝には積極的に出席すること、そのことを職員にはこれからもしっかりアピールしたいと考えている。
そのためにも教会との具体的な連携が不可欠であり、そのことによって、教会も、YMCAも更に元気になるはず、そう信じている。
1952年埼玉県出身。滝野川教会員。東京YMCA総主事。
2014年11月30日カトリック教会・日本聖公会・日本福音ルーテル教会合同礼拝に招待された。
2000年の教会の歴史の中で、20世紀は「エキュメニカルの世紀」と呼ばれ、カトリックにおいては1964年に「エキュメニカルに関する教令」が出された。その教令には「相手を理解するより『断罪』しようとする姿勢が先行した過去の失敗を反省し、キリストの福音に忠実な教会形成に向かって踏み出す決意を示し、ローマ・カトリック教会として、その方針を詳述する」と記されている。このエキュメニズム教令50周年を記念して「カトリック教会・日本聖公会・日本福音ルーテル教会合同礼拝」が東京カテドラル関口教会・聖マリア大聖堂で献げられた。
3つの教会は粘り強く対話を重ねて来た。合同礼拝に先立ってシンポジウムが開催されたが、パネラーから「違いを指摘しあったら対話は一日で終わる。しかし、どこが同じかということを確認しあって議論したから今日まで対話をなし続けることができた」と述べ、その結果が報告された。ニケア・コンスタンチノーブル信条を確認し、洗礼の相互承認がなされた。
カトリックが中心の合同礼拝は感動した。なお大きな違いがあったとしても一つ思いになって礼拝を献げることができる。この礼拝から一致の道が開かれていく。礼拝の最後の所で「ニケア・コンスタンチノーブル信条」(カトリック口語版)を告白した時、感動し心が熱くなった。(教団総会議長 石橋秀雄)
18:1 ダビデがサウルと話し終えたとき、ヨナタンの魂はダビデの魂に結びつき、ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛した。
18:2 サウルはその日、ダビデを召し抱え、父の家に帰ることを許さなかった。
18:3 ヨナタンはダビデを自分自身のように愛し、彼と契約を結び、
18:4 着ていた上着を脱いで与え、また自分の装束を剣、弓、帯に至るまで与えた。
18:5 ダビデは、サウルが派遣するたびに出陣して勝利を収めた。サウルは彼を戦士の長に任命した。このことは、すべての兵士にも、サウルの家臣にも喜ばれた。
18:6 皆が戻り、あのペリシテ人を討ったダビデも帰って来ると、イスラエルのあらゆる町から女たちが出て来て、太鼓を打ち、喜びの声をあげ、三絃琴を奏で、歌い踊りながらサウル王を迎えた。
18:7 女たちは楽を奏し、歌い交わした。「サウルは千を討ち/ダビデは万を討った。」
18:8 サウルはこれを聞いて激怒し、悔しがって言った。「ダビデには万、わたしには千。あとは、王位を与えるだけか。」
18:9 この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。
18:10 次の日、神からの悪霊が激しくサウルに降り、家の中で彼をものに取りつかれた状態に陥れた。ダビデは傍らでいつものように竪琴を奏でていた。サウルは、槍を手にしていたが、
18:11 ダビデを壁に突き刺そうとして、その槍を振りかざした。ダビデは二度とも、身をかわした。
18:12 主はダビデと共におられ、サウルを離れ去られたので、サウルはダビデを恐れ、
18:13 ダビデを遠ざけ、千人隊の長に任命した。ダビデは兵士の先頭に立って出陣し、また帰還した。
18:14 主は彼と共におられ、彼はどの戦いにおいても勝利を収めた。
18:15 サウルは、ダビデが勝利を収めるのを見て、彼を恐れた。
18:16 イスラエルもユダも、すべての人がダビデを愛した。彼が出陣するにも帰還するにも彼らの先頭に立ったからである。
17:26 ダビデは周りに立っている兵に言った。「あのペリシテ人を打ち倒し、イスラエルからこの屈辱を取り除く者は、何をしてもらえるのですか。生ける神の戦列に挑戦するとは、あの無割礼のペリシテ人は、一体何者ですか。」
17:27 兵士たちはダビデに先の言葉を繰り返し、「あの男を討ち取る者はこのようにしてもらえる」と言った。
17:28 長兄エリアブは、ダビデが兵と話しているのを聞き、ダビデに腹を立てて言った。「何をしにここへ来たのか。荒れ野にいるあの少しばかりの羊を、誰に任せてきたのか。お前の思い上がりと野心はわたしが知っている。お前がやって来たのは、戦いを見るためだろう。」
17:29 ダビデは言った。「わたしが、今、何をしたというのですか。話をしているだけではありませんか。」
17:30 ダビデは兄から他の人の方に向き直って、前と同じことを聞いた。兵士の答えは、最初と同じであった。
17:31 ダビデの言ったことを聞いて、サウルに告げる者があったので、サウルはダビデを召し寄せた。
17:32 ダビデはサウルに言った。「あの男のことで、だれも気を落としてはなりません。僕が行って、あのペリシテ人と戦いましょう。」
17:33 サウルはダビデに答えた。「お前が出てあのペリシテ人と戦うことなどできはしまい。お前は少年だし、向こうは少年のときから戦士だ。」
17:34 しかし、ダビデは言った。「僕は、父の羊を飼う者です。獅子や熊が出て来て群れの中から羊を奪い取ることがあります。
17:35 そのときには、追いかけて打ちかかり、その口から羊を取り戻します。向かって来れば、たてがみをつかみ、打ち殺してしまいます。
17:36 わたしは獅子も熊も倒してきたのですから、あの無割礼のペリシテ人もそれらの獣の一匹のようにしてみせましょう。彼は生ける神の戦列に挑戦したのですから。」
17:37 ダビデは更に言った。「獅子の手、熊の手からわたしを守ってくださった主は、あのペリシテ人の手からも、わたしを守ってくださるにちがいありません。」サウルはダビデに言った。「行くがよい。主がお前と共におられるように。」
17:38 サウルは、ダビデに自分の装束を着せた。彼の頭に青銅の兜をのせ、身には鎧を着けさせた。
17:39 ダビデは、その装束の上にサウルの剣を帯びて歩いてみた。だが、彼はこれらのものに慣れていなかった。ダビデはサウルに言った。「こんなものを着たのでは、歩くこともできません。慣れていませんから。」ダビデはそれらを脱ぎ去り、
17:40 自分の杖を手に取ると、川岸から滑らかな石を五つ選び、身に着けていた羊飼いの投石袋に入れ、石投げ紐を手にして、あのペリシテ人に向かって行った。
17:41 ペリシテ人は、盾持ちを先に立て、ダビデに近づいて来た。
17:42 彼は見渡し、ダビデを認め、ダビデが血色の良い、姿の美しい少年だったので、侮った。
17:43 このペリシテ人はダビデに言った。「わたしは犬か。杖を持って向かって来るのか。」そして、自分の神々によってダビデを呪い、
17:44 更にダビデにこう言った。「さあ、来い。お前の肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう。」
17:45 だが、ダビデもこのペリシテ人に言った。「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。
17:46 今日、主はお前をわたしの手に引き渡される。わたしは、お前を討ち、お前の首をはね、今日、ペリシテ軍のしかばねを空の鳥と地の獣に与えよう。全地はイスラエルに神がいますことを認めるだろう。
17:47 主は救いを賜るのに剣や槍を必要とはされないことを、ここに集まったすべての者は知るだろう。この戦いは主のものだ。主はお前たちを我々の手に渡される。」
17:48 ペリシテ人は身構え、ダビデに近づいて来た。ダビデも急ぎ、ペリシテ人に立ち向かうため戦いの場に走った。
17:49 ダビデは袋に手を入れて小石を取り出すと、石投げ紐を使って飛ばし、ペリシテ人の額を撃った。石はペリシテ人の額に食い込み、彼はうつ伏せに倒れた。
17:50 ダビデは石投げ紐と石一つでこのペリシテ人に勝ち、彼を撃ち殺した。ダビデの手には剣もなかった。
17:1 ペリシテ人は戦いに備えて軍隊を召集した。彼らはユダのソコに集結し、ソコとアゼカの間にあるエフェス・ダミムに陣を張った。
17:2 一方、サウルとイスラエルの兵も集結し、エラの谷に陣を敷き、ペリシテ軍との戦いに備えた。
17:3 ペリシテ軍は一方の山に、イスラエル軍は谷を挟んでもう一方の山に陣取った。
17:4 ペリシテの陣地から一人の戦士が進み出た。その名をゴリアトといい、ガト出身で、背丈は六アンマ半、
17:5 頭に青銅の兜をかぶり、身には青銅五千シェケルの重さのあるうろことじの鎧を着、
17:6 足には青銅のすね当てを着け、肩に青銅の投げ槍を背負っていた。
17:7 槍の柄は機織りの巻き棒のように太く、穂先は鉄六百シェケルもあり、彼の前には、盾持ちがいた。
17:8 ゴリアトは立ちはだかり、イスラエルの戦列に向かって呼ばわった。「どうしてお前たちは、戦列を整えて出て来るのか。わたしはペリシテ人、お前たちはサウルの家臣。一人を選んで、わたしの方へ下りて来させよ。
17:9 その者にわたしと戦う力があって、もしわたしを討ち取るようなことがあれば、我々はお前たちの奴隷となろう。だが、わたしが勝ってその者を討ち取ったら、お前たちが奴隷となって我々に仕えるのだ。」
17:10 このペリシテ人は続けて言った。「今日、わたしはイスラエルの戦列に挑戦する。相手を一人出せ。一騎打ちだ。」
17:11 サウルとイスラエルの全軍は、このペリシテ人の言葉を聞いて恐れおののいた。
17:12 ダビデは、ユダのベツレヘム出身のエフラタ人で、名をエッサイという人の息子であった。エッサイには八人の息子があった。サウルの治世に、彼は人々の間の長老であった。
17:13 エッサイの年長の息子三人は、サウルに従って戦いに出ていた。戦いに出た三人の息子の名は、長男エリアブ、次男アビナダブ、三男シャンマであり、
17:14 ダビデは末の子であった。年長の三人はサウルに従って出ていたが、
17:15 このダビデは行ったり来たりして、サウルに仕えたり、ベツレヘムの父の羊を世話したりしていた。
17:16 かのペリシテ人は、四十日の間、朝な夕なやって来て、同じ所に立った。
17:17 さて、エッサイは息子ダビデに言った。「兄さんたちに、この炒り麦一エファと、このパン十個を届けなさい。陣営に急いで行って兄さんたちに渡しなさい。
17:18 このチーズ十個は千人隊の長に渡しなさい。兄さんたちの安否を確かめ、そのしるしをもらって来なさい。」
17:19 サウルも彼らも、イスラエルの兵は皆、ペリシテ軍とエラの谷で戦っていた。
17:20 ダビデは翌朝早く起き、羊の群れを番人に任せ、エッサイが命じたものを担いで出かけた。彼が幕営に着くと、兵は鬨の声をあげて、戦線に出るところだった。
17:21 イスラエル軍とペリシテ軍は、向かい合って戦列を敷いていた。
17:22 ダビデは持参したものを武具の番人に託すと、戦列の方へ走って行き、兄たちの安否を尋ねた。
17:23 彼が兄たちと話しているとき、ガトのペリシテ人で名をゴリアトという戦士が、ペリシテ軍の戦列から現れて、いつもの言葉を叫んだのでダビデはこれを聞いた。
17:24 イスラエルの兵は皆、この男を見て後退し、甚だしく恐れた。
17:25 イスラエル兵は言った。「あの出て来た男を見たか。彼が出て来るのはイスラエルに挑戦するためだ。彼を討ち取る者があれば、王様は大金を賜るそうだ。しかも、王女をくださり、更にその父の家にはイスラエルにおいて特典を与えてくださるということだ。」
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