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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【2026年3月】今月のメッセージ「「よろしく」と言えること」

2026年3月1日

キリスト・イエスに結ばれてわたしの協力者となっている、プリスカとアキラによろしく。 命がけでわたしの命を守ってくれたこの人たちに、わたしだけでなく、異邦人のすべての教会が感謝しています。 また、彼らの家に集まる教会の人々にもよろしく伝えてください。わたしの愛するエパイネトによろしく。彼はアジア州でキリストに献げられた初穂です。 あなたがたのために非常に苦労したマリアによろしく。 わたしの同胞で、一緒に捕らわれの身となったことのある、アンドロニコとユニアスによろしく。この二人は使徒たちの中で目立っており、わたしより前にキリストを信じる者になりました。 主に結ばれている愛するアンプリアトによろしく。 わたしたちの協力者としてキリストに仕えているウルバノ、および、わたしの愛するスタキスによろしく。 真のキリスト信者アペレによろしく。アリストブロ家の人々によろしく。 わたしの同胞ヘロディオンによろしく。ナルキソ家の中で主を信じている人々によろしく。 主のために苦労して働いているトリファイナとトリフォサによろしく。主のために非常に苦労した愛するペルシスによろしく。 主に結ばれている選ばれた者ルフォス、およびその母によろしく。彼女はわたしにとっても母なのです。 アシンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマス、および彼らと一緒にいる兄弟たちによろしく。 フィロロゴとユリアに、ネレウスとその姉妹、またオリンパ、そして彼らと一緒にいる聖なる者たち一同によろしく。 あなたがたも、聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。キリストのすべての教会があなたがたによろしくと言っています。

ローマの信徒への手紙16章 3-16節

笠岡教会
加藤 隆 牧師

聖書の中に、ローマの信徒への手紙という文章があるんです。
これはパウロという人が、ローマという都市にある教会の人々に書いた手紙なんですね。

このローマの信徒への手紙の最後で、パウロが何度も繰り返している言葉があります。
それは「誰々によろしく」という言葉です。

「よろしく」、そう聞くと、普通の挨拶に聞こえるとおもうんです。
わたしたちも日常、よろしく、という挨拶を良くするとおもいます。

しかし、パウロが今日の聖書で語っている「よろしく」という言葉は、
私たちが日常で使っている、安否の確認とか、挨拶という意味だけの言葉ではないんです。

パウロの使う「よろしく」。それは「シャローム」。
神さまの平和と祝福が、あなたがたの上に豊かにありますように、
という祈りを込めた言葉なんです。

――

パウロは、ローマの教会をまだ訪れたことがありませんでした。
それでも彼は、一人ひとりの名前を知っていたんです。
その未だであったことのない一人ひとりに向かって、
心を込めて「よろしく」。そう語りかけているのです。

その名を挙げられている人たちは、パウロがよろしくと言っている人は
どんな人たちだったでしょうか。

それは教会のために苦労した人、
信仰ゆえに迫害を受け、投獄された人、
奴隷として、あるいは元奴隷として生きながら、
なお神さまを信じ続けてきた人たちでした。

彼らの人生は、決して楽なものではなかった。
信仰を持ったからといって、苦しみが、悩みが、過去の痛みが消えたわけではない。
むしろ、信仰ゆえに、さらに重い苦しみを負うことになった人もいたかもしれない。

それでもパウロは、そうした人たちに向かって「よろしく」と言うんですね。
それは、「大変だったね」とか「よく頑張ったね」という、ねぎらいの意味だけではない。
「神さまがあなたと共におられる。神さまの祝福と恵みの中で、生き続けてほしい」
そのような信仰の告白であり、祈りであるわけです。

――

キリスト教とは、神さまを信じる信仰とは、苦しみのない人生を約束するものではありません。
悩みが消えるわけでも、痛みがなくなるわけでもないわけです。

しかし、決定的に信じることによって変わることがあります。
それは、私たちが負う苦しみは、主イエス・キリストの十字架の苦しみと結びつけられている、
ということです。

今日の聖書、パウロがよろしくとあいさつした人の中に
ルフォスという人が出てきます。
この人は、キレネ人であるシモンという人の息子であると言われています。

シモンとは何者か。
彼はマルコによる福音書15章に登場します。
イエスさまが十字架につくため、ゴルゴタの丘に向かわれている時
偶然その場に通りがかったことによって、
イエスさまが架けられる十字架を背負い、ゴルゴタの丘まで運んだ人物です。

そのシモンの息子ルフォスによろしく。ということは、
シモンはこの後キリスト者となったということです。
信仰者となった。そしてそれにルフォスも続いた。

シモンは、イエスさまの十字架を偶然にも、担がされることとなりました。
それは突然与えられた苦しみであったわけです。
しかし、その苦しみの道をイエスさまと共に歩んだことが、
彼とその家族を、救いへと導くこととなった。

私たちも同じなんですね。
人生の中で出会う苦しみ、悩み、痛みは、
ただの苦しみ、悩み、痛みでは、ない。
それは、すでにイエスさまが共に担ってくださっている、苦しみです。
そしてその苦しみが、むしろ信仰へと変えられていく。むしろ神の恵みとなっていく。

神さまはですね、
私たちが一人で悩み、苦しみを背負うことを、決して望んではいない。

――

だからこそ教会がある。
教会は、「よろしく」。そう言い合える場所です。

「主の祝福がありますように」
「あなたの歩みに、神の恵みが満ちますように」

そう語り合いながら、苦しみも喜びも分かち合う共同体です。
パウロが語る「キリストのすべての教会が、あなたがたによろしくと言っている」という言葉は、
私たちが一人ではないという、力強い証しなんですね。

これから始まる一か月の歩みの中で、
さまざまな出来事に出会うでしょう。
喜びもあれば、苦しみもあるでしょう。

けれども、そのすべての歩みの中で、
主なる神さまは共にいてくださいます。
そして私たちは、互いに「よろしく」と祝福のあいさつを送りながら、
十字架と復活の希望に生きる者とされているのです。

今までわたしと出会ったすべての人に、
そしてこれから出会うすべての人に
今Youtubeを見ているあなたに
どうぞ、主の平和がありますように。
神の豊かな恵みがありますように。
よろしく。

 
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