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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5037号】人ひととき(4面)

2025年9月27日

心、精神、思いを尽くして

横浜大岡教会員
水田秀子さん

 3代目のキリスト者である母のもとで、聖公会の教会で幼児洗礼を受けた。カトリックの幼稚園に通い、中学・高校はミッション系のフェリス女学院で学んだ。
 大学では行政法を専攻し、卒業後は神奈川県庁に入った。様々な働きを担った後、在日外国人の支援に取り組むことになる。国籍も職業も多様な外国人が多く住む神奈川県で、参政権の無い彼らの声を行政に反映させるため、公募によって選ばれた20名からなる「外国籍県民かながわ会議」の運営に携わった。この会議の提言から「外国人すまいサポート」や「医療通訳派遣」の制度が生まれた。この二つのしくみは、今でも、県内で活発に利用されている。
 退職後も、「神奈川国際交流財団」で外国籍県民支援のために働く場を与えられ、横浜YMCAの協力を得て、外国ルーツの若者が保育士の資格を得るための学習支援の仕組みを立ち上げることができた。
 現在は、若い頃から教会の繋がりでフィールドワークに参加していた寿地区で活動している。毎週金曜日の公園での炊き出しや、地区内の「気楽な家」で、老人給食会に、所属している横浜大岡教会のメンバーと共に参加している。
 中高時代は一時教会から離れていたが、大学に進学した後、心の芯を失くしたような気持ちになり、礼拝が恋しくなって、二十歳の時に信仰告白をした。やがて、教会学校教師の奉仕を勧められ、先輩の教師たちの、篤い信仰により子どもたちを導く姿に触れ、神を信じることの素晴らしさを学んだ。「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして」というみ言葉が好きだ。以来、主を愛し、隣人を愛する者とされることを願いながら励んでいる。

 

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