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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5036号】人ひととき(4面)

2025年8月23日

良い時に良いものを

阿部 宣子さん

 父が尾張一宮教会で牧会をしているときにこの世に生を受けた。以後、父親の転任と共に、蕃山町教会、自由ヶ丘教会へと教会生活の場が移っていく。自分の意思とは無関係に、教会だけが変わっていくという教会歴だ。中3で信仰告白をするが、牧師の子らしく、特段きっかけになる大きな出来事があったわけではなく、それくらいになれば信仰告白はするものだと、そんな思いだったと振り返る。

 現在は、生まれて初めて父親が牧していない教会で教会生活を送っている。父親が去った教会でそのまま教会生活を送ることも出来たが、前任牧師の血縁者がそのまま教会に在籍し続けることの是非を考え、初めて、どこの教会での教会生活が良いのかと、神に問う経験をした。

 教会ではもちろんのこと、それ以外に、有志団体が主催する中高生、青年の集まりで信仰が養われた。それらの集まりでの出会いは現在も続いており、信仰生活の一つのモチベーションにもなっている。やはり、教会を越えた同世代の信仰の友の存在はありがたいと語る。

 教会では昨年度より、長老の務めも担っている。まだまだ足らない面だらけなのは百も承知。学生時代から続けている教会学校の教師の務めと合わせて、これからの教会がどうなっていくのか、神が何を求めておられるのかを思いつつ、何より、一礼拝者として整えられることが第一であると言う。

 兄の献身に伴い、いつの間にか牧師の娘であるだけでなく、牧師の妹になっている。牧師への献身の志を問われると、「信徒として献身する者がいなくなったらまずいですよね」との答えが。神は良い時に良いものをお与えくださる、そんな言葉を胸に、一信徒として、信仰の歩みは続いていく。

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