大学生の頃、選挙でいわゆるウグイス嬢をしたことがある。幼稚園の友人の父親が区議選に出た。文房具店を営む候補の家に幼小時代よく遊びに行き、おしゃべりなので私はキャー子と呼ばれた。選対本部から地域の課題や候補が伝えたい内容が資料として渡される。自己宣伝は苦手だが他者のことを伝えるのは楽しかった。次は衆議院選挙。渋谷のスクランブル交差点近くで選挙カーの上で運動員として手を振っていた。候補の到着が遅れている。応援弁士が交代しながら場を繋いでいたが小声で(もう持たない。代わって)。仕方なくマイクを握った。下から視線を感じた。教会の高校生。礼拝後「アミ姉やってんな(笑)楽しそうだった」と言われた。政治や経済、社会現象。多様な考えがあり人それぞれ。意見を尊重しながら責任あるあらゆる立場の方が適切な判断ができるよう主の導きを祈る。
誰もがアーメンと共に言う普遍性を持つ祈り。救い主に出会ってほしいとの願いもその一つ。教会が様々な人にとっての一時の逃れの場所に留まらず、洗礼を受けて主が永遠に共にいることでどこへ行こうと失われない安心を与えられる恵みがある。聖霊の導きにより救われる道、イエスさまを伝えるとき。主の助けによりこれが一番楽しそうに見えるはず。
マイクがあろうとなかろうと。
(教団総幹事 網中彰子)