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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5025号】ベルリン宣教会創立200周年を祝う(5面)

2024年11月23日

20カ国から47名が参加

 9月13〜14日、「ベルリン宣教会創立200周年(200 Years Berlin Mission)」を祝う会議が、ドイツ・ベルリン市の宣教会本部を会場に、「義の実は、平和をもたらす人たちによって平和のうちに蒔かれる」(ヤコブ3・18)の聖句を掲げて開催された。

 協力関係にある教会からは、アフリカ、全欧州、パレスチナ、インドと東北アジア、北中米の20カ国から47名が参加し、私は日本基督教団を代表した。これに加えてドイツの関連教区から9名の代表者が、ベルリン宣教会およびゴスナ宣教会から14名の牧師たちが、そして9カ国から13名のボランティアが会議を支えた。

 ベルリン教区監督のU・トラウトヴァイン牧師によるキーノートスピーチでは、社会が二極化する中で教会は立場の異なる人々を「橋渡し」する役割を担うこと、移民たちが平和の証人である限り彼らの異なる信仰を尊重すること、また世俗化と過疎化が進行する環境にあって、教会共同体の新しいあり方を通して社会正義を模索することなどが語られた。シンポジウムでは米国、南アフリカ、聖地とヨルダン、ポーランド、韓国の代表者たちが、キリスト教宣教と脱植民地化の課題について多角的に論じた。参加型のワークショップでは「地域」別と「主題」別のものが開かれた。後者について、私は「多様性と差別」に参加した。会議と展示を通して、西欧型のキリスト教宣教が各地で多様な様相を示し、それゆえ「脱植民地化」の課題もまた複雑であることを再認識した。

 宿泊先はボンヘッファー・ホテルであった。1989年11月、ベルリンの壁が落ちた後、旧東独の共産党政権と民主化勢力が、教会指導者の司会のもと、最初の民主的選挙を行うための「円卓」会議を開いた場所である。会議前夜にはC・シュテープライン監督主催の晩餐会に招かれ、会議後の主日には、秋葉=クレーマー睦子牧師が働くベルリン日本語教会を訪ねて説教奉仕を行った。

(廣石 望報)

教団新報
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