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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5022号】人ひととき(6面)

2024年8月24日

奉仕する建築士

石川 方子さん

 クリスチャンである両親と共に、幼い時から教会に通い、ギリシャ・ローマ史の研究者だった父からキリスト教の背景や歴史について学んだ他、キリスト教建築に触れる機会も多く与えられた。クリスチャンであった伯母が「惜しみなく与えてくれる人」だったことも信仰生活の手本となった。その生活は1983年クリスマス、千葉教会での受洗に結びついた。父の転勤に伴い高校生の多感な時期を上越の高田教会で過ごす。

 絵画やデザインが好きで「ものを作ることを学びたい。どうせ学ぶなら小さいものよりも大きいものを!」という思いから、筑波大学芸術専門学群で建築を学んだ。大学時代は継続的な礼拝生活から離れてしまった。「元気な人に医者はいらないから教会に行かない」と思っていたという。そのまま1996年に千葉教会で結婚するまで、積極的な礼拝生活は送らずに歩むことになった。翌年、夫の長期出張に同行して米国ピッツバーグの教会に触れた経験は今の教会生活に生きている。

 2003年に第1子を喪った。葬儀をきっかけに筑波学園教会に出会い、人生の一番辛い時期に教会婦人会の人々に支えられ、継続的な礼拝生活の回復に繋がった。2005年に名古屋へ転居し、信仰の基盤をしっかり据えることを考え、家から近い鳴海教会に通った。2015年には一級建築士として会堂建築にも関わった。

 その際、設計に携わった西村晴道氏と出会い、いくつかの教会の会堂建築にアドバイザーとして関わることになった。会堂建築に携わったり奉仕したりする時、求められているのは神様から与えられたものだから時間の許す限り奉仕しようと感じる。父母から教えられた「生きているうちに愛を行う」という思いがその信仰生活に息づいている。

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