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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5017号】能登半島地震報告(2面)

2024年4月27日

能登半島地震報告《教団役員訪問》
伝道を再建する課題を示されて

 

 3月11日から13日、副議長、総幹事、社会委員長、書記が参加(議長は葬儀のため不参加)し、能登半島地震被災教会を訪問しました。また、中部教区の現地委員会委員の方々が同行してくださり、移動の責任を負ってくださいました。
 一日目は、羽咋教会と富来伝道所を訪問し、内城恵牧師と役員の方々のお話をお聞きしました。それぞれの地域は甚大な被害がありましたが、前回の能登半島地震後に会堂を建て替えたため、いずれの会堂も大きな被害はなかったとのことでした。しかし、羽咋教会の関係幼稚園は園舎が使用不可能になるなど、報道で取り上げられる地域だけではなく、能登半島の様々な地域が被害を受けていることを実感しました。
 二日目は、まず七尾教会を訪問し、教会や園舎に被害がありましたが、その中で自主避難所として働きをされた経過を、釜土達雄牧師よりお聞きしました。また、当初の教団や教区の対応について、考えるべき課題が示されました。何より心に残ったのは、「壊れたのは建物だけではなく、人の生活」という釜土牧師の言葉でした。まず建物の被害に目が向きますが、教会が立つ地域への深刻な地震の影響を、認識する必要があると思わされました。
 その後、輪島教会を訪問し、新藤豪牧師とお会いしました。輪島教会の会堂は大きな被害を受け使用不可能になっており、牧師館も今後の対応が必要となります。その中で、新藤牧師は、避難先から戻る教会員と礼拝を捧げられる体制を考えたいと話されました。輪島は、町の被害も大きく、輪島教会の伝道の再建の道筋は、長いものになるとの思いを強く与えられました。
 三日目は、北陸学院を訪問しました。今後、ボランティア派遣等を検討していく場合に、北陸学院との協力関係の重要性を受け止めました。
 今回の訪問を通し、被災に対する支援と共に、中長期的な課題として能登における伝道をどう再建していくのかとの課題も示されました。そのことを心に、被災された教会を覚え、祈り続け、必要な働きを行っていきたいとの思いを新たにさせられました。

(黒田若雄報)

教団新報
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