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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5016号】152回神奈川教区総会報告(2面)

2024年3月23日

按手の採決を保留する動議を否決

 神奈川教区総会が2月24日、清水ヶ丘教会で、正議員229名中143名が出席して行われた。
 開会礼拝後、佐野匡副議長が、「教区形成基本方針」を朗読、「我々は対立点を棚上げにしたり、性急に一つの理念・理解・方法論に統一して他を切り捨てない」と述べた。議場から「次回の総会から教団信仰告白を礼拝の中で唱和する」動議が出された。理由として、「教団信仰告白を共に告白しているからこそ、様々な意見の対立を乗り越えて顔を合わせている」と述べられた。「教団信仰告白は規範的なものではなく、解釈については神学的議論をすることが成立時に言われている」と述べて反対する意見があった。132名中賛成62名で否決。

 按手礼執行に関する件では4名の按手を扱った。所信表明後の質疑応答において、常置委員でもある議員が、常置委員会での面接の際、一人の志願者が北村慈郎教師の戒規を当然と明言したことを告げ、「そのことを不問にして按手礼をすることには疑問がある」と述べ、改めて「北村処分」についてどう思うかを述べるよう求めた。

 この件について、「教区総会は教団の教師を立てるのであって、志願者が教区の立場に賛成か反対かは関係ない」との意見がある一方、「神奈川教区が、教区形成基本方針に基づく判断をくだし、按手・准允を否決したこともある」との主張がなされた。古谷正仁議長は、4名の志願者に意見を求め、常置委員会で「戒規は当然」としていた志願者は、改めて、「教団の教憲・教規では未受洗者陪餐は許されないことであり、戒規は問題がない」と述べた。

 「事実誤認と決めつけに基づく考えを明言する志願者を教区として認めるべきではない」との理由で議案の採決を保留する動議が出された。動議は144名中23名の賛成で少数否決。古谷議長は、教師検定委員会の結果が教区から見て「不当であるとまでは言えない」ことを諮り、賛成111、反対6、棄権22で承認。その後、志願者一人一人について按手を授けることの賛否を問い、賛成多数で承認、4名の按手礼が執行された。

 「2024年教区予算案」を承認した。藤掛順一財務部委員長は、教区負担金を前年度比4%増額し、各地区・委員会等への交付金を5%増額したこと、積立金から150万円を繰り入れたこと、固定費が全体の95%を占めること等を説明した。

 藤沢ベテル伝道所の廃止と単立・川崎キリスト教会の加盟を承認した。

(新報編集部報)

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