「青年担当者は何をする?」をテーマに
《教区青年担当者会》
第13回教区青年担当者会が9月4日にオンラインで開催された。テーマは「青年担当者は何をする?」。これまで「青年」に当てられてきた焦点を「青年担当者」に当てる新しい試みであった。横山ゆずり教育委員長の開会祈祷に続き、司会の藤巻朋子委員がその趣旨を説明した後、講師の大宮謙氏(青山学院大学教授・宗教部長)より「生命線はKeep Young!」と題して講演がなされた。
大宮氏はまず、自己紹介をかねて自らの教会における青年(青年会)および青年担当者時代を懐かしく振り返った後、リンカーン大統領のゲティスバーグ演説を模して「青年の青年による青年のための青年会」であることが第一であると主張し、青年が青年担当者よりも数的優位にあること、企画・運営は青年に任せ、青年担当者は「あくまで伴走に徹する」こと、そして「目標や成果を優先せず」、青年が「空間と時間を共有し、聖書と祈りと賛美と語らいに浸る」ことのできる「居場所」の提供に重点を置くことの大切さを示した。青山学院大学での礼拝や講義での実際の取り組みも紹介し、最後に、「他に居場所が見つかりにくい青年こそが歓迎される場でありたい」と、教会の青年活動は「あくまで福音的な活動に徹するべき」ことを強調した。番外として青年以前の幼児期における「ファミリーキャンプ」体験の意義や、教会とその礼拝が子どもに寛容であることの大切さを実例を挙げて語った。
講師に対する質疑応答の後、ズームのブレイクアウトルーム機能を使って6つのグループに分かれ、約1時間のグループディスカッションを行った。その後の全体ディカッションでは各グループの報告から、それぞれに活発な議論や歓談、悩みの打ち明け合いや相談などがなされたようである。最後に閉会祈祷を堀川樹委員が祈り、閉会となった。参加者は各教区支区の青年担当者18名、講師1名、主催側10名の合計29名であった。
《教育委員会》
第4回教育委員会が9月5日にオンラインで開催された。報告事項では、事務局より、幼稚園融資金募集、CSの表彰状文案の変更、2022年度クリスマス献金(4件・合計550万円)が無事送金されたことなどが報告され、台湾ユースミッション(8/29〜9/5実施、日本青年7名を台湾へ派遣)については担当の石田真一郎委員より詳細な状況報告がなされた。
協議事項では2023年度クリスマス献金に関連して、「みんなで生きよう」広報誌等作成状況についての報告がなされ、教会学校応援セットの募集枠案をA(聖書・こどもさんびか)とB(聖書物語)は募集枠各3教会、C(ヒムプレーヤー)は募集枠2教会を確定した。
また、2024年のキリスト教教育主事認定試験については、実施方法として、新型コロナ感染症対策をとる以前の通常試験(対面試験と面接)に戻して行うか、前回の予定された方法同様、レポート試験とオンライン面接で行うかを検討し、結果、今回は従来の通常試験に戻して行い、実施予定日は2024年3月8日とすることを決定した。10月の教団新報に公告を掲載する。
続いて前日の9月4日にオンラインで開催された「教区青年担当者会」の振り返りと反省を行った。様々な意見が出されたが、オンライン開催の限界を指摘する声が数名から出され、隔年で対面に出来ないかとの意見もあった。その点も踏まえて、次回教区青年担当者会の方法や方向性等については次回の委員会以降で検討することとした。来年2月に開催予定の「教区教育担当者会」については、訪問校については横浜英和学院に決定した。準備のため、本件に特化した臨時委員会を9月中に開催することとした。
(三ツ本武仁報)