4つの声明、2つの議事録を採択
6月21〜27日まで、スイス・ジュネーブで開催されたWCC中央委員会に出席。日本からの委員は私1人となりますが、昨年開催されたWCC総会で出会った方や教団の関係教会からの出席者たち等、既に顔見知りの方々も少なくなく、日本基督教団が合同教会であることの豊かさを改めて覚えました。
この中央委員会には昨年の総会で選出された8名の議長団と150名の中央委員のほか、アドバイザー(ユースも含む)、総会運営等に奉仕するスチュワード(ユース)が出席。毎朝8時半の祈りの集いに始まり、午後7時頃まで会議、それからホテルに戻り、8時から夕食という日々でした。
開会礼拝では今年の5月31日に天に召されたアグネス・アブーン前WCC総会議長を追悼する時も設けられました。彼女はWCC初の女性議長、かつアフリカ系初の議長で、昨年の総会で議場を取り仕切られた姿を感謝と共に思い起こします。
中央委員会会期中、地域別、教派別、全体の約4割を占める女性の集い等も持たれました。また全委員が振り分けられた各委員会も行われ、最後に全体協議で各委員会報告を受け、議事録や声明文が承認されます。
世界各地の様々な事が取り上げられましたが、新たに、「朝鮮戦争休戦協定70周年」、「世界人権宣言75周年記念」、「AI(人工知能)の無秩序な発展」、「フィリピンにおける人権状況」に関する計4つの声明、更に「ミャンマー情勢」、「東地中海における領土危機」、「様々な緊急課題」に関する計2つの議事録が採択されました。
日曜日は、カルヴァンが宗教改革を行ったサン・ピエール大聖堂でエキュメニカルな礼拝を捧げ、午後はエキュメニカル・センターに戻り、WCC75周年記念祝会が持たれました。教団はWCC創立時からの加盟教会です。次回は2年後の2025年に開催されます。
(西之園路子報)