今年度は、ほぼすべての教区で、広い会場を用いたり、全体の時間を短縮するなどのコロナ感染防止対策をし、皆が集まって教区総会が開催された。
そのいくつかの教区総会に赴くことができたが、多くの教区において、教区内における宣教協力や、教会支援および教師謝儀互助(保障)等について、時間をかけて議論がなされていたことが強く印象に残っている。
教憲に、「本教団はその教会的機能および教務を遂行するために教区を置く」(第6条)とあり、「教区は本教団所属教会の地域的共同体であって、教区総会をもってその最高の政治機関とする」(同)とある。これは、教区の役割は、教区内の教会・伝道所、関係学校・団体・施設が共に立ち、活動を継続することを支える地域的共同体としての働きを担うということだと思うが、まさにそのような具体的な課題に取り組むための熱心な議論がなされているのである。
財政的に困難な状況にある教会・伝道所の支援、兼務・代務を担っている教師に対する支援、地域における固有の課題との取り組みなど、教区内における伝道の展開のために、真剣な話し合いがなされている様子をあらためて見聞きし、胸が熱くなった。
いくつかの教区で、教区の働きを担う方たちが新たに選出された。その方たちの健康と働きが守られることを祈っている。
(教団総会議長 雲然俊美)