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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4999号】教区総会報告2023年度 1 − 西中国・北海(4面)

2023年6月24日

謝儀互助制度に関する協議会を開催【西中国】

 西中国教区第72回定期教会は5月23日、24日に広島流川教会にて、議員数111名中78名の出席により開催。今年度は新型コロナウイルス対策を行いながら対面総会となった。
 開会礼拝では、塩見和樹教師がコロナ後の世界を見据えて「『 わざわざ』の業」と題して説教、皆で賛美をする喜びを味わえた。議案審議は法定議案のみとなり、すべて可決、コロナ禍の影響により選挙なしの総会となった。
 「按手礼・准允式に関する件」が承認され参集した関係者と総会議員、そして神の祝福を受け上内恵教師(広島観音町教会)の准允式と金清洛教師(広島女学院中高)の按手礼が執行された。
 小畑太作議長は総括で、2015年より議長を担っていることに関して、健全な組織体であるためには、今期を最後と考えて欲しいとのべた。
 「教職謝儀互助制度の維持と拡充」を図るために「教職謝儀互助制度に関する協議会」が開催された。謝儀互助制度改正検討特別委員会から申請条件の緩和と、兼務教師への援助拡充を主な内容とする試案が示された。これに対して議場より根本的に改革するのは一教区だけでは無理であり、教団規模での対応を望むとの意見が出された。
 その他、教団問安使との協議会では、教師不足について意見が交わされた。教師の生活保障について教団として検討を求める意見に対して問安使が一方の原則である「各個教会主義」を持ち出されたことに対して議場からは、最早、分区・教区の支援なしには立ち行かないとの切実な声が上げられた。各個教会を尊重すると共に、教団全体の分かち合いの早急な実現の必要を思わされた。
 岩国基地を抱える教区として「日米軍事再編問題についての北米教会との連帯構築」を長らく掲げてきたが、ここでも教団としての分かち合いが問われている。教団は2007年3月に北米6教会と脱軍事力のための行動を約束したが、その約束は不履行のまま今に至っている。教区はここ数年色々な手立てを講じてきたが、公には教団が窓口であり、連帯構築は容易ではない。教団は誠実に約束を果たす義務がある。
 西嶋佳弘副議長の祈りをもって閉会した。

(足立こずえ報)


 

兵庫教区との宣教協約継続を可決【北海】

 第83回北海教区定期総会は、5月3〜4日、札幌北光教会にて開催された。開会時の議員数は119名中94名であった。
 「教師の正教師按手に関する件(議案第3号)」が承認され、開会礼拝において金澤友幸教師(岩内)の按手礼が執行された。
 北海教区の平和を求める決議として「沖縄を再び戦場にする敵基地攻撃能力保持と野放図な軍事費膨張に反対し、憲法9条に沿った平和外交の構築を求める決議に関する件」(議案第18号)、「政府の原発推進計画に反対し、北海道に核廃棄物を持ち込ませないための活動を推進する決議に関する件」(議案第19号)、「2023年度アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議に関する件」(議案第20号)が可決された。
 また、「北海教区と兵庫教区との宣教協約継続に関する件」(議案第17号)が可決された。東島勇人兵庫教区総会議長が出席し、お互いの教区の思いを分かち合うことができ感謝であった。
 教団問安使は黒田若雄教団書記。教団機構改定に関して、沖縄教区との関係に関して、聖路加病院元チャプレンによる性暴力に対する教団の対応等に関して意見や質問があった。
 対面の総会としては2019年度以来のことであった。「コロナ」下にあって顔と顔を合わせる機会が少なかった教区の歩みであったため、本総会において「分かち合い」の時間を2回に分けて持つこととした。一日目夜には各地区委員長から地区の報告を、二日目朝にはグループに分かれて一人ひとりの言葉で苦労や喜びを語り合うことができた。総会を通して再会を喜び合う笑顔が溢れていたことが印象的であった。これまでの北海教区形成において、それぞれの苦労や喜びの「分かち合い」がどれだけ重要であったかを知らされる思いであった。

 三役選挙結果
【議長】原和人(札幌手稲)、【副議長】杉岡ひとみ(千歳栄光)、【書記】西岡知洋(余市)

 常置委員選挙結果(半数改選)
【教職】久世そらち(札幌北部)、石田歩(厚別)、石橋香代子(渡島福島・1年任期)
【信徒】川嶋めぐみ(旭川豊岡)、一條英俊(札幌北光)

(西岡知洋報)

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