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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4978・79号】人ひととき(4面)

2022年8月6日

主に育まれた者として

広尾教会員、執事
有馬一宇(ありまかずいえ)さん
1940年東京生まれ。

 有馬一宇さんは豊分教会(現、広尾教会)員だった両親の下に生まれる。クリスチャン家庭に育ち中学、高校、大学と青山学院に学んだ。高等部卒業時に同窓会委員に選ばれ、さらに校友会監事、学院評議員、理事を務めることになる。現在まで続く母校との関わりは後に教会を支えることになるが、当時は教会に行く機会は多くなかった。
 卒業後は戸田建設に入社。大きな現場の資材主任や秘書課長、人事部長等の責任のある仕事を任される。「能力以上のものを求められたことで成長できた」と振り返る。
 28歳で高等部の後輩の富美子さんと結婚。その頃は仕事のため教会に殆ど来ていなかったが「きちんと神様の前で約束をしたい。これからの歩みを神様に委ねたい」と、はたと思わされた。そこには父の祈りがあったのだろう。富美子さんと共に豊分教会で伊藤與雄牧師より受洗し結婚に臨んだ。結婚後は夫婦で教会に通うも、やがて激務のため教会を長く離れた。
 その後高齢になった父の世話をする中で問安に訪れる牧師や教会員と交流が生まれる。父の召天後に礼拝生活を再開。程なくして突然の無牧となり、教会が苦難の時代を迎えたさなか執事に選ばれる。2年以上の無牧期間、説教者を欠かさず招聘するにあたり有馬さんの母校との関りが生きた。仕事で培われた組織を動かす力も執事として必要な賜物であり、人的な繋がりも教会で工事を行う際に用いられている。礼拝から遠ざかっていた期間も、教会に仕える時のために主が有馬さんを育んでおられたのだろう。
 現在、広尾教会の教会学校には有馬さんの「後輩」たちがたくさん集まる。キリスト教主義学校で聖書に関心を持った子供たちが御言葉を聞いて信じることと自分の言葉で祈ることが願いである。

教団新報
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