神学校の違いを越えて、課題を共有
新任教師オリエンテーションが6月13〜14日にかけて、二日間の日程でオンラインにて開催された。
今回の参加者は、新任教師32名、教団・神学校関係者他28名、総計60名であった。昨年に続く、2度目のオンラインでの開催となったが、主催者側も参加者も共にオンラインでの参加にも慣れてきたように思われた。二日間のタイトなスケジュールの中、画面越しの短い時間ではあったが、新任教師同士が神学校の違いを超えて知り合い、牧会や教育現場等でそれぞれが抱えている悩みや課題について語り合い、共有し、また励まし合う時を持つことができた。
一日目は、古旗誠教師委員長による開会礼拝のあと、石橋秀雄教団議長より「伝道を共に担う教団の教師−コロナ下の伝道」と題して講演がなされた。コロナ下で教会と幼稚園とがいろいろと厳しい判断を迫られながら歩んだこと、その中でも主の教会に連なる礼拝がさまざまな場所でささげられ、思いがけないところで、洗礼者が与えられたことが話された。また「牧会講和」を、昨年同様、戸田奈都子教師(川内教会)にしてもらった。九州での伝道・牧会の体験が話され、牧師は遣わされた教会だけでなく、教会が建てられているその地域のこと、その歴史をよく学び、その土地の人を愛すること、そしてすでにそこにおられ、その土地の人々と共に歩んでおられるキリストと出会うことの大切さが語られた。また出身神学校の枠を超えて、地域の教会と牧師たちと繋がり、協力して伝道することによって得られる豊かさと広がりについても触れられた。新任教師たちが大いに慰めと励ましを受け、また牧会についての多くの示唆が与えられる講演であった。
二日目は、講演Ⅱ「教団の教師論」という題で、秋山徹総幹事による講演がなされた。教団が歩んで来た歴史を踏まえながら、教師論について、新任教師にとっては学んだばかりの、基本的なことであるがとても大事なことを、再確認する機会となった。
続いて教団の取り組みについて、宣教委員会(岸憲秀委員長)、社会委員会(大塚啓子委員)、世界宣教委員会(西之園路子委員長)、出版局(飯光局長代行)、年金局(中川義幸理事長)、部落解放センター運営委員会(亀岡顕委員長)、牧会者とその家族の相談室委員会(加藤幹夫委員長)がそれぞれの活動・取り組みについて話された。またプログラムの間に、教団書記並び各神学校の教師たちに挨拶と新任教師たちへの励ましのメッセージを語ってもらった。最後に、久世そらち教団副議長による閉会礼拝をもって感謝をもってプログラムを閉じた。(上原智加子報)
教師委員会
第16回教師委員会を新任教師オリエンテーションの前と、一日目終了後に行った。出席者は6名、陪席2名であった。
事務局より第42回教団総会準備委員会、教師養成制度検討委員会、裁判について中間報告、西中国教区からの抗議要望書、神学校日献金の配分について報告がなされた。また2022年度新任教師オリエンテーションの日程と担当者を確認し、若干変更を加えた。第42回教団総会報告書(案)を承認した。(上原智加子報)