お知らせ
「教団新報」今号を4976・77合併号とし、次号は8月6日に発行します。
なお夏期休暇は、教団事務局が8月3〜5日、年金局が8月3〜8日、出版局が7月15日と8月4〜5日となります。
総幹事 秋山 徹
荒野の声
「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ15・13)、軍事侵攻に舵を切った大統領は、戦意高揚のための集会で聖句を引用した。大統領の業績を「神の奇跡」と称賛する総主教も侵攻を正当化する言葉を語る。▼自らの正しさを主張し、人間の思いを実現するために、主の名を唱え、聖書を用いる。この、人間が歴史の中でしばしば陥る過ちは、主を信じて歩む私たち自身の問題でもある。▼かつて、エルサレムがバビロンに包囲された時、偽預言者たちは、「平和があなたたちに臨むと主が語られた」と語り、民もその言葉を疑わなかった。しかし、真の預言者は、「わたしはただ近くにいる神なのか」、「わたしは遠くからの神ではないのか」(エレミヤ23・23)と、主の言葉を語った。更には、バビロンの王ネブカドレツァルこそが神の僕であり、異邦人の手によって神の民を滅ぼすことに御心があると語った。▼人間の罪が生み出す争いや対立の中に置かれている時に、真の神の言葉を聞くことは難しいのかもしれない。敵対する者たちの背後にある主の働きを告げる言葉に耳を傾け、畏れを持って受け止める者とされたい。