泣き叫ぶ者と共に生きた牧者
うふざと伝道所牧師・(社)さふらん会理事長 島 しづ子
戸田伊助牧師(1925年、会津高田生)が8月27日敗血症にて95歳で逝去されました。2009年から入所したシルバーホーム「まきば」の施設長、小田部正一教師の司式により8月29日葬儀が行われました。
熊本坪井教会、蕃山町教会を経て、名古屋教会で1963年から2002年まで39年間伝道牧会の後、隠退。その間1971年から1973年11月まで中部教区総会議長、1973年から1978年まで3期6年教団総会議長を歴任。中部教区に「障がい者と教会」委員会の創設を発議して実現。1970年代、名古屋教会幼稚園で知的障がいのある子どもたちとの関わりが生まれ、「共に生きる会」が発足。養護学校卒業後も「名古屋教会の作業所に通いたい」との親子の祈りに応えて、1983年、無認可の「さふらん生活学園」を創設。社会福祉法人となった「さふらん会」は現在、知的障がい者の地域生活に必要な事業を行っています。1997年、シルバーホーム「まきば」創設。「まきば」は礼拝やプログラムも多彩で信頼される事業を行っています。
いずれの事業を始める際も異論が多い中、協力者に恵まれて実現させました。夢見る牧師とその志に賛同した方々のご奉仕の業を思います。後に続く人々のために荒れ野を耕し続けてくださいました。その働きに感謝でいっぱいです。
ご遺族はお連れ合いの戸田澄子さん。ご遺族の上に主の慰めをお祈りします。