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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4924・25号】新型コロナウイルス感染症に伴う注意喚起について(第二信)

2020年4月18日

日本基督教団 各教区 各教会・伝道所 関連施設(付属幼稚園 保育園 センターなど)の皆さまへ

2020年3月27日

日本基督教団 総会議長 石橋秀雄

総幹事 秋山徹

新型コロナウイルスによる感染の拡大は収まる様子がありません。

教会によっては、礼拝を中止しているところがあるとも聞いています。教会・伝道所、地区(支区 分区)では、「定期総会」の時期にあたり、延期するなどの検討を始めているとも聞いています。

そこで改めて、教団としての方針をお伝えしたいと思います。

 

⑴教会活動の基本は、毎主日の礼拝です。しかし専門家によれば、礼拝は「感染リスクの高い環境」であることを認識する必要があることに変わりはありません。そこで、礼拝をささげる場合は、礼拝時間の短縮や換気の徹底など、可能な限り感染のリスクを減らす対策を必ず取るようにしてください。

⑵教会が礼拝をささげない(中止する)ということはありません。礼拝は集会でもイベントでもないからです。たとえ礼拝堂に集うことがなくとも、「教会は礼拝をささげる」ということを大切にしてください。

⑶現実的には、各教会・伝道所の判断が優先されますが、いうまでもなく、「祈り」をもって慎重にご判断ください。

⑷感染リスクが高くなるのは「換気の悪い密室空間」「多くの人が密集した場所」「近距離(手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声」です。これらの条件が重なる場合は、礼拝堂での礼拝を中止することも検討してください。

⑸ご高齢の方、重症化しやすいリスク(基礎疾患)を抱えている方へは、十分な配慮をしてください。礼拝出席の自粛を申し出られた場合は、祈りと配慮とを忘れないでいましょう。場合によっては、自宅礼拝をお勧めし、教会の礼拝に自宅で心を合わせていただくということも必要であると思います。

 

⑹感染に対する危機意識をもちつつも、いたずらに感染を恐れて、互いに、自分の意見を主張し合うようなことは慎みましょう。とくに、差別的な言動を生じてはなりません。

⑺現在、教団では、各種委員会以外の、全国の広い地域から出席者が集う集会は、原則中止していますが、感染状況や人数などの状況によっては委員会レベルも中止することを検討します。*Skype会議なども推奨します。

⑻教会・伝道所の総会や教区(支区・地区・分区)の総会などの開催については、慎重に判断してください。開催しない場合の対応に迷われたときは、教団事務局にご相談ください。

 

日本基督教団は「日本基督教団信仰告白」を告白し、「教憲教規」を守ること以外は、各人と各個教会・伝道所による“自由な証し”を大切にして来ました。その信仰を、このたびの感染対策にも生かしたいと思います。一人ひとりが、諸教会・伝道所が、諸教区(支区 地区 分区)が、神に向かって真摯に祈り、最も良い答えを見出させていただき、この“試練の時”をご一緒に乗り越えたいと願います。

 

《新型コロナウイルス感染に対する取り組み例》

A教会

*主日礼拝は、どのような形にしろ、休止しない。

*礼拝プログラムの短縮(讃美歌を歌う回数などを少なくする)

*聖餐式を取りやめる。

*讃美歌は起立しないで、小さな声で賛美する。

*間隔を空けて着席する。

*礼拝出席者でコロナウイルスの感染が判明したら、その情報を公開する。

B教会

*み言葉に仕える教会としての使命はこの時にこそあるため、実施形態はともかく礼拝の「中止」の判断はしない。

*会堂の入り口にアルコール消毒設置や会堂内の除菌&消毒を行う。

*欠席者(欠席希望者)への説教原稿の送付(送信)

*SNSの利用による教会の情報の発信。

*高齢者・基礎疾患を持つ方々、感染リスクの疑いがある方々への声掛けの実施

C教会

*発熱 咳のときは欠席して自宅で祈る。

*教会に着いたら、石けんで手を洗う。

*できたらマスクを着用する。

*集会での飲食は控える。

*集会にはマイボトルを持参し、座席に余裕を持って座る。

*礼拝出席は各自の判断に任せるが、高齢者、公共交通機関利用者には、慎重な判断を呼び掛ける。

D教会

*報道に惑わされず冷静さと神様の導きを信頼し福音の示すところに立ち、ひずみを負わされる弱者を覚え、キリスト者の祈りと行動を考える。

*礼拝中の讃美歌は奏楽に耳を傾けて黙想し、祈祷と詩編交読は、司式者のみにする。

*子どもの教会(教会学校)はお休み。各委員会もお休み。

*高齢者、子どものいる家庭、健康に不安のある方、公共交通機関を利用する方、感染症リスクのある方には、金曜日に週報を配り、土曜日に、再度、「礼拝出席をお控えいただく」と伝え、主日礼拝説教の原稿を届けて、自宅での礼拝を勧める。

 

◇この他にも、換気に注意しながらささげる、礼拝のネット中継、ユーチューブなどによる動画配信(*この場合は讃美歌の著作権に注意する)など、様々な工夫している教会があります。HPなどを検索してご覧ください。

◇現在、礼拝施設(礼拝堂)での礼拝を休止している教会もあります。

 

*なお、教区総会の持ち方などについては、教団ホームページをご覧ください。

新型コロナウイルス感染拡大の渦中で,教団新報
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