九州北部豪雨被災地を訪問
第4回社会委員会は、2月20・21日に別府教会を会場に開催した。大塚啓子委員による開会礼拝の後、庄司宜充委員の案内により2017年7月に発生した九州北部豪雨の現状視察を行った。
まず、別府から被害の大きかった福岡県朝倉市杷木に向かい、被災当初は家屋2階までが土砂に埋まったという現場を視察。この地を含め、道中あちこちに見える河川で復旧作業が続けられていることに、いまだ被災の影響が残っている現実を目の当たりにした。
さらに大分県日田市鈴連町小野地区を訪問。小野地区は大規模な土砂崩れにより土砂ダムができ、道路が塞がれ孤立状態になったという。梨栽培で有名な地域だが、苗木畑が壊滅的な被害を受けた。日田市には教団の教会はないが、公民館の整備に携わった際に日田梨部会の方と出会い、梨畑の被害の深刻さを聞き、九州教区は日田梨部会と共同で梨苗木プロジェクトを立ち上げた。現在も続く息の長い地域に根ざした復興支援の実践を学ぶことができた。
二日目の別府教会での委員会では、各種報告を受け協議を行った。クリスマス献金をもとに実施している社会福祉施設への援助については、各教区より推薦された8施設について提出された申請書類を慎重に審査し、それぞれの運営状況や支援の必要性などに鑑み、7件に対して各8万5000円、1件に対して2万5000円を送ることを可決した。
6月に開催する全国社会委員長会議(「災害への備えと教区間連携について」)について、案内とプログラムの確認・担当者を決定。教区報告と併せて行うアンケートを共有しプログラム内容を深めるものとしたい。
教団から社会委員会に対して「日本基督教団の災害対応状況および今後の課題について」、「カナダ合同教会の資産償却に際してのアイディア」の意見が求められ、委員間での意見交換をふまえて答申することとした。(髙橋真人報)