石橋議長、久世副議長、雲然書記、秋山総幹事
教団総会を終えて41総会期がはじまった。石橋秀雄議長、雲然俊美書記が5期目を担い、新しく久世そらち副議長が加わっての新三役となった。18年4月より着任した秋山徹総幹事と共に新しい四役で教団の舵取りを担うことになる。「伝道する教団の建設」を掲げて機構改定に実質的に着手する総会期となる。全教団的に取り組むことが求められている。
「伝道する教団の建設—伝道の命と力の回復」を主題に掲げた、第41回日本基督教団総会は、10月23日から三日間、東京・池袋のホテルで開催され、総会議員400名中、開会時376名が出席した。沖縄教区は、34回総会以来、8回連続して議員を選出しなかった。
石橋秀雄議長は、議長報告に先立ち、17カ月間、総幹事不在だったことを詫び、秋山徹総幹事選任の経過を報告した。
議長報告で、石橋議長は、「2016年度の受洗者は、939名で、教団創設以来最少の受洗者だった。教会にしか与えられていない『伝道の命と力の回復』が求められている」とし、「主の伝道命令に忠実に従い、『伝道する教団の建設』を進めるため、三役・教区議長8名・常議員8名で構成する教団伝道対策検討委員会を設置し、議論を深めて、第42回教団総会に『教団機構改定議案』を提案する」と明らかにした。
議長報告に対する質疑の中で、「沖縄教区と距離を置くだけで良いのか」との問いに、石橋議長は、「総幹事から議長・総幹事名で沖縄教区を正式に訪問したいと伝えたところ、『まだ、その時期ではない』との返答を得た。だが、応答があったことに感謝している」と述べた。
総幹事報告で、秋山徹総幹事は、「東日本大震災救援は、17年3月末終了し、献金は、国内10億2926万6077円、海外4億811万2041円。貸付22教会中10教会が完済した。熊本・大分地震では、18年3月末現在、1億2426万5935円の献金。
本年7月から9月にかけて、大阪北部・西日本豪雨、北海道胆振東部地震、台風21号と、立て続けに自然災害が起きたが、総幹事の下に救援対策委員会を立ち上げ、対応している」と報告した。
一日目夜行われた議長選挙では、過半数獲得者が出ず、二日目午前の再投票で、石橋秀雄議員(関東)が議長に5選された。
石橋秀雄 188票
佐々木美知夫 150票
久世そらち 28票
網中彰子、雲然俊美、横山良樹 各1票 (投票総数371、 無効1)
石橋秀雄議長は、「4期8年、多くの方に支えられて、重責を担うことが出来た。一致して伝道推進に取り組み、機構改定を図って行きたい」と述べた。
副議長選挙も、2回の投票で当選者が出ず、上位2人の決選投票で、久世そらち議員(北海)が当選した。
久世そらち 187票
岸 俊彦 175票 (投票総数381、 無効19)
新任の久世そらち副議長は、「思いもよらず、大きな責任を担うことになった。教団のために何が出来るのか。皆さんと共に考えて行きたい」と語った。
書記は、正副議長提案の雲然俊美議員(奥羽)を議場が承認し、雲然俊美書記は5選された。
常議員選挙では、教職・信徒共に7名連記投票の議員提案(有澤慎一議員・大阪)が先議された。有澤議員は、「37回総会以来の全数連記投票では、4割の意見がゼロになる」と訴えたが、賛成162反対194票で否決された。
総会三日目午後、九州教区提案の教憲9条・関連教規改正議案が上程されたが、梅崎浩二議長は、「時間がなく、充分な審議が出来ない」と議案を取り下げた。午後3時の閉会時に、10議案が時間切れ廃案となった。
総会三日目に行われた常議員選挙では、教職14名中6名、信徒13名中6名が入れ替わった。 (永井清陽報)