《教区青年担当者会》
第8回教区青年担当者会が、9月3日から4日にかけて教団会議室で開催された。
今年度は講師に岡村直樹氏(東京基督教大学大学院教授)を迎え、一日目に「ユースミニストリーの実践とリーダー養成」と題した講演をしてもらった。いかに若い世代が教会を居場所とできるかに主眼が置かれた講演であった。教会や地区などの組織において、ユース(若者)と共にいるリーダーたちは、しばしば若者と上の世代との「中間管理職」のような存在となる。ユースリーダーたちに前からある型を押し付けるのではなく主体性を尊重し、また時代を見据えた柔軟さをもって接していくという、教会のあり方も教示された。一日目は講演のあと、ユース向けに開催された「リフォユース500」「台湾ユースミッション」「えきゅぷろ!」の報告がなされた。
二日目は分団のあとにまとめの時間をもった。このまとめの時は、参加者からの多くの本音がぶつけられたひとときであった。たとえば一日目に報告されたユース向けの諸集会も、教団新報や他の媒体で情報が発信されているが、その活発さを共有できているのはごく一部であることも指摘された。教団内の諸教会が、どうしたらひとつとなって青年育成に取り組めるか、そのことについてはもっと検討していかなければならない。また、「地方」の教会の青年をよりよく「都市」の教会に送り出したいという意見も多く出された。青年世代の特徴として、ある程度の年齢になったら東京などの大都会に出て行く人が多い。それは教会でも同じである。せっかく教会あるいは地区で大切に育てた青年も都会へ送り出さざるを得ない。都会にある教会には、そうした青年を受け入れてほしいが、しかしそれが十分に機能していないのが現状である。
この青年担当者会は「無事に終わらせる」ための会ではなく、こうした率直な意見をぶつけてもらい、課題を見つけてより良い青年育成につなげる場であることを委員として実感した次第である。
(望月麻生報)
《教育委員会》
第6回教育委員会が、9月4日から5日にかけて教団会議室で開催された。協議事項は2018年度クリスマス献金関連を中心に行われた。
今回は特に、5日に秋山徹総幹事との懇談を持った。話題は教団に青年担当者を置くことについてである。
秋山総幹事は、台湾長老教会(PCT)との協約に「青年部署を作る」ことを盛り込んだこと、17年3月、京都で行われた国際会議でも青年のネットワーク作りについての話題が出たことなどを挙げ、これらをどう結びつけていくかについての構想を示した。それは、インターネット上に様々な情報を共有できる場を作り、より多くの人に情報を提供し、必要とする人材や力を結びつけていくためにはどうしたら良いか、そこに注視しての「プラットフォーム構想」ということであった。
これに対して、委員から様々な質問・意見が出された。情報共有や行事への呼びかけ、また人と人とのつながりにおいて、インターネットは本当に有効であるかどうかという疑問が多く呈された。また、情報共有も大切ではあるが、今は青年への伝道・牧会に関して専門的に関わる人材がより必要であるという意見も強くあった。
また、教区青年担当者会でも話題になっていた、「地方」の教会出身で「都会」で新たな生活を始める青年層への働きかけも進めていかなければならないことへの意見もあった。
青年担当者設置の件は、昨年度よりすでに「早急に進めるべきこと」として教育委員会では深く議論されている。青年担当者会でも強く要望されている。なんとかして形を作っていきたいと願いつつ進めた今総会期であり、その最後の委員会であった。 (望月麻生報)