6月25~26日、第3回「牧会者とその家族のための相談室」設置準備委員会を教団会議室にて開催した。教団にこの相談室が設置されるために慎重に準備と討論を重ね、以下のことを決議した。
第6回常議員会に「牧会者とその家族のための相談室委員会設置に関する件」を議案として提出する。委員会は、宣教委員会の下に置かれる。
委員会の目的は、牧会者とその家族に対する魂の配慮と精神的ケアなどの実際的問題に取り組むためであり、設置期間は第40総会期とし、第41総会期以降も継続して行うこととした。活動計画として、一つは牧会者とその家族のための電話相談窓口の設置である。相談員により、週1回の電話相談を予定している。
もう一つは全国交流会の開催である。「障がい」を考える小委員会主催で、「牧会者ならびにその家族の精神的ケアを考える」を主題に2010年、2014年に開催した。今年10月に第3回を開催予定である。相談室委員会設置の後は、そこで培われたものを受け継いでいきたい。
2009年より「障がい」を考える小委員会において、牧会者とその家族の自死や精神的疲労、およびそれに伴う教会の崩壊的状況といった深刻な問題が協議され、精神的ケアの取り組みが急務であると同時に、その重要性が確認されてきた。宣教委員会は、このことを「宣教に関する重要な事項」と認識し、より専門的な委員会を設置して、牧会学的な基盤をもとに、具体的な魂の配慮と精神的ケアを行っていきたい。
ここで重要なことは、問題を解決することではなく、問題を受け止めていく中で、主イエスの福音に立ち帰れるように導くことであり、伝道の業としてなされることである。このことも確認と共有をしていきたい。
長期にわたって運営するために、宣教委員会において相談室継続の申し送りをすることとした。 (堀眞知子報)