第5回伝道委員会が、6月19~20日に神奈川教会で行われた。 業務報告及び会計報告を受け、2017年度会計を日独ユースミッション補助金と中高生・青年大会補助金にそれぞれ15万円の支出を含めて承認した。2018年度会計中間報告ならびに長期貸出金残高の推移を確認した。後者において返済計画と著しく乖離して滞納が続いているケースがあり、督促をすることとした。また、返済状況の諸般の実態を見たとき、貸出金規約要項の見直しが必要であり課題とした。
伝道に関する発題は、「情報化社会における伝道―自己の肥大化と伝道」と題し、木村太郎委員からなされた。インターネットの発展により、SNSの恩恵を受けながら現代人は生きている。ツールの発展段階をふまえながら、送受信する情報と人間の行動との関係性を分析した。個人の発信力が高まると共に自己偶像化の危険性もあり、三位一体の生ける神また神の言葉の前に自己を見定める伝道が教会に問われているとの主張がなされた。
関係委員会・担当者の報告を受けた。宣教方策会議の報告、農村伝道に関する協議会の報告書の進捗状況、教誨師をめぐる課題などが話し合われた。また、宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会(リフォユース500)が一連の活動を終えたことを踏まえ、同実行委員会から、宗教改革の精神を体現したこと、NCCとJEA(日本福音同盟)両者と協力しながらの超教派の会であったことを評価すると共に、中高生・青年・それに関わるスタッフを支える今後の教団としての青年伝道についての課題が伝えられた。
第40総会期教区伝道委員長会議の反省を含め、第41回教会総会への申し送り事項を今総会期の諸活動と共に見定め、評価と展望に関わる事柄を協議した。
小池正造委員の奨励と祈祷会によって閉会した。(飯田敏勝報)
教区伝道委員長会議開催
教区伝道委員長会議が、横浜指路教会にて6月18~19日に行われた。教団においても各個教会においても、教勢・財政の低下がしきりと叫ばれている。しかし、教会が主から託された伝道の務めを果たすべく、テーマを「日本伝道の危機と希望―信仰のともし火を守る」と定めて会議を行った。現状の厳しさは踏まえつつも、前向きにどのような道を見出し得るのか、まず四者のパネラーが携わってきた業を報告した。
日本基督教団宣教基本方策にもある伝道圏構想に基づき、香長伝道圏の実態を岡本康夫教師(南国教会)から。信徒が教会を守る事例として、六つの会堂と一つ集会で礼拝の経緯を鈴木憲治氏(秋南教会)から。教会合併に関し、山形県新庄市での三教会の事例を当時東北教区議長であった高橋和人教師(田園調布教会)から。開拓伝道の喜びを、若月健悟教師(守谷伝道所)から聞いた。
夕食時の教区報告を挟み、二日目の分団と全体協議会において質疑応答、協議を重ね、主題の理解を深めた。また今回は、宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会(リフォユース500)と、世界宣教委員会から台湾ユースミッションの報告を受けた。それぞれ当事者によって喜びをもって語られ、動画を活用した躍動感のある報告であった。
なお、会議初日の朝に大阪北部で地震が発生し関西一帯で交通が大いに乱れたが、遅れながらも予定していた参加者は無事に全員集まることができた。開会礼拝を含め折に触れて、地震と被災地、被害者を覚えて祈りが献げられた。(飯田敏勝報)