今年も伝道推進室主催「教師継続教育『第8回夏期研修会』」が、8月15日から17日にかけて開催された。会場は、今年も厚意により日本聖書神学校であった。参加者は総勢67名(内、講師・スタッフ23名)であった。
主題は5年サイクルの中の「葬儀」とし、「教会における葬儀とは何か」を総主題として、7人の講師により主題に触れた講演を聞いた。特に、今年はトーマス・G・ロング著「歌いつつ聖徒らと共に」という書物を土台として葬儀を考えた。講師は、平野克己(代田教会牧師)、大住雄一(東京神学大学学長)、朴憲郁(同教授)、小泉健(同教授)、神保望(日本聖書神学校校長)、奥田幸平(葬儀社「輝」会長)、伊藤瑞男(隠退教師)の各氏で、ロングの著書の紹介、旧約・新約からの死と復活について、更には、実際の葬儀での体験や葬儀説教演習と葬儀社からの葬儀の実際を紹介してもらうなど、多彩な切り口で教会の葬儀はどうあるものなのかを学ぶ時となった。
夏期研修会は今年で7回目を数えるが、2013年から後援し続けてくれた教師委員会が今年は大きな働きを担ってくれた。経済的な後援だけでなく、朝夕の礼拝での説教を教師委員に一部担ってもらった。また、プログラムの中に「教師委員会との懇談」の時間を組み、参加者の自己紹介と共に、「自分が教師の課題として捉えていること」というテーマで参加者にそれぞれの労苦を語ってもらった。
この研修会が8回も続いたことは決して当たり前のことではない。教師として立つとき、自分が置かれた場所で主の栄光を現わすために課題を自覚し取り組むから労苦が生まれ、そこから逃げ出さない教師がここにいる。このことは、教団の希望の光でもある。
講演及び礼拝のCD録音は、参加できなかった方にも配付することができる(教団事務局まで、一部2千円)。 (宮本義弘報)