日本基督教団(UCCJ)と台湾基督長老教会(PCT)の青年交流プログラム、ユースミッションが開催された。原則2年毎に開催地を両国で交互とし、日本での開催は4回目となる。今回は、途中、台風による足止めなどもあったが、台湾、日本各7名の参加者たちは8日間にわたる東北、軽井沢の旅を共にし信仰における交流を深めた。台日双方の参加者に感想を記してもらった。
参加者の感想
蔣 記剛(PCT青年・台湾神学院2年生)
8月13日から20日にかけて、教団教育委員会主催、世界宣教部共催のUCCJとPCTのユースミッションが行われました。今年は台湾青年が日本を訪問し、共に東北教区被災者支援センター・エマオで開会礼拝を持ち、ホームステイを2泊した後、東北教区中高生キャンプ(猪苗代)と軽井沢での全国教会青年同盟修養会に参加しました。今回のテーマは「共に主イエスをシェアしよう!」でした。
仙台では荒浜と閖上を訪問し、被災地の現況を見ました。一日も早く被災地が復興するよう祈りました。
仙台訪問の後、福島の猪苗代に行って、東北教区中高生キャンプに参加しました。キャンプ中、会津放射能情報センター代表・片岡輝美さん(若松栄町教会)から原発事故に関する講演を聞きました。親として、自分の子供たちは自分で守ると述べておりました。講演後、台湾青年も台湾原発の問題について分ち合いました。その後、猪苗代キリシタン史跡を巡り、400年前の日本キリスト教の歴史を学びました。
17日に台風に見舞われましたが、無事に軽井沢に辿り着き、全国教会青年同盟修養会に参加しました。修養会の2日目には、教団のナグネ宣教師が韓国での自身の働きを話してくれました。そして、夜の礼拝では台湾青年の張雅鈞姉が、自らの信仰はアメリカの宣教師によって、イエス様に変えられたものであることを証ししました。
ユースミッション最終日の19日に、東京へ戻り、長崎哲夫総幹事に会いました。長崎総幹事は、自身が青年の頃に参加した修養会の経験を通して、献身の決意をし、主イエスに今まで仕えていることを証ししてくれました。日台青年共に励まされました。今回の日台ユースミッションで、主イエスにあって、日台青年はよい思い出を作り、歴史を越えたよい友達に出会えました。
内田 歩(大宮前教会)
今回のユースミッションを通して、私は神様からたくさんの恵みをいただき、教会や国境を越えた素敵な交わりのときが与えられました。先生方のメッセージやプログラム一つ一つから多くのことを学び、神様と向き合うことができました。私にとって東日本大震災の被災地を訪れるのは今回が初めてだったため、猪苗代での原発に関するレクチャーは特に印象深いものでした。自分の知らなかった情報の恐ろしさに圧倒され、今まで知ろうとしていなかった自分にも気づかされました。原発に関する情報を耳にする機会は徐々に減っていき、東京で暮らしているうちに頭の片隅へと追いやられていたのです。改めて原発の恐ろしさと、それを忘れてしまうことの恐ろしさを痛感しました。この課題を通して神様が何を語ろうとしているのかを考え、祈り続けていかなくてはならないと思いました。
またこのキャンプで他のメンバーと出会い、深い交わりを持てたことは本当に嬉しく感謝なことでした。デボーションや自由時間には、教会や神様のこと、勉強・家族のこと、政治や世界のことまでいろいろなことについてシェアし祈り合うことができました。教会や国籍は違っても、神様の家族であるということを離れている今も強く感じます。プログラムの最後には、それぞれの場所に帰ったあとクリスチャンの青年としてどう行動していくかということを、自分の信仰・教会・社会(世界)の3つの視点から考えてシェアする、アクションプランのグループ発表を行いました。このキャンプで学んだことを自分の内に留めるだけでなく、周りに神様の喜びをシェアしていくという思いを新たにしました。これからも神様がそれぞれの場所で働いてくださり、一人一人が神様の器として用いられていくと確信しています。
最後に、このキャンプのために準備し支えてくださった方々、そして守ってくださった神様に心から感謝したいです。