第5回世界宣教委員会が、5月17日教団会議室で行われた。毎回、在外教師の活動が報告されるが、今回も加藤誠幹事より報告された。
その中で、アメリカ合衆国の日本語教会に派遣されている在外教師から、「遣わされている教会が所属する教派と日本基督教団との宣教協約が結ばれていないので、身分保証に支障を来すことがある。できれば早くに宣教協約を結ぶことが両教団にとって望ましいことだと思う」という報告があった。この問題は、教団が派遣している在外教師に共通の課題であろうということで、協議事項として扱った。宣教協約を結ぶ場合、信仰職制の問題に踏み込まなければならず、両教団の持つ信仰職制の制度的違いや神学的判断の違いをどこまで認め合えるか、などの問題が出て来るので、この点は慎重に考えるべきであり、当委員会が扱える範囲を超えている部分がある。しかし、まず当委員会がこの問題を受けとめて、扱わなければならない問題であることを認識した。
いずれ教団として取り組んでもらうために当委員会が準備を整える作業をすることを、次期委員会に引き継ぐことになった。
その他、ブリュッセル日本語プロテスタント教会に赴任する川上寧、川上真咲両教師の派遣式が7月24日、深沢教会で行われること、ケルン・ボン日本語教会に赴任した佐々木良子教師の就任式(6月26日、於ボンヘッファー教会)に当委員会からウェーラー宣教師(現在本国活動中)を派遣することなどが協議され決定した。
(吉岡光人報)