うすきみどり宣教師派遣式が、村山盛芳世界宣教協力委員会委員の司式、木村量好八幡ぶどうの木教会牧師の説教で八月二〇日に八幡ぶどうの木教会で執り行なわれた。うすき氏は柳田剛行・柳田雅江宣教師の後任として台北の台湾基督長老教会、国際日語教会に派遣される。木村氏は説教で「教会の交わりの中で育まれた命のつながりの中でうすき氏を台湾にお送りしたい」と語った。
うすき氏は同志社大学神学部を卒業後、八幡ぶどうの木教会、同志社高校、ぶどうの木保育所と幅広く活動した。この幅広さを物語るように、派遣式には多くの参加者があった。
国際日語教会は一九七三年に日語礼拝が創設され、一九八五年に日語教会が開設された。現在は、日本の企業から派遣されて台北に駐在している日本文化を母体とし、日本語を母語としている日本の方が午前中に台北郊外の天母礼拝に集っている。日本の約五〇年間の植民地統治によって日本語を母語としているが、台湾文化を母体としている台湾の方が午後に台北市内の城中礼拝に集っている。
うすき氏は、派遣式後もたれた茶話会で「在台する日本人以外に、あえて日本語礼拝に集う台湾人が大勢おられる。国籍を超えた教会での交わり、また、台湾基督長老教会との交流をも深めることが出来たらと思う。台湾の近代の歴史やその時代を生きた方々の現状、思いなどを日本に知らせてゆきたい。しかし、まずは多くの方々が楽しんで訪台してくれることを願ってやまない。台湾への扉を共にくぐってほしい」と抱負と希望を述べた。