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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4673・74号】宣教師会議開催 年に一度、家族を伴って一堂に会する機会

2009年4月25日

「多くの肢体、ひとつの体」

機構改革に伴う不安を払拭

教団の宣教を共に担うために、全国のミッションスクールや教区に派遣されている宣教師たちが年に一度家族を伴って一堂に会す宣教師会議。自主企画でプログラムを準備し、お互いの情報交換や母国語で心おきなく交わる中で心身共にリフレッシュできるこの会議は長年、宣教協力協議会(CoC)の下で開かれてきました。
今年はプロテスタント宣教150年記念の年、多くの先達の宣教師たちが日本人のために注いだ愛の労苦に対して感謝の念ひとしおのこの頃です。
今年は3月26日(木)~28日(土)に箱根のスコーレプラザ・ホテルを会場に「多くの肢体、ひとつの体」のテーマで約60名が参加して開催されました。
かつては300〜400人ほどが集まったそうですが、近年世界の教会の変化と共に日本へ派遣される宣教師数が激減し、2005年1月に日北米宣教協力会(JNAC)が解散。続いて一昨年にはCoCが解散し、教団がその業務を継承したため、同会議が世界宣教委員会主催となってから、第2回目の開催でした。
今回のプログラムはネイサン・ブラウネル宣教師(教団及びフェリス女学院)をリーダーとする横浜の宣教師たち(デヴォラ・ウミピグフリアン、ジョゼフィーン・キムラ)が企画にあたりました。
26日の夕食に合わせて北は北海道、南は九州から、宣教師たちが集まりました。
今回特筆すべきことは、アジア学院で奉仕するアジアやアフリカの宣教師たちの参加により、今までの欧米一色から、多様でエキュメニカルな宣教師の集いへと変化していることです。
またアメリカ改革派教会から多数派遣されて、地方のミッションスクールで英語を教えている青年宣教師たちの爽やかな姿が印象的でした。
夕食後は開会礼拝に続き、ケヴィン・タイゼン宣教師(鎮西学院)のスピーチがあり、ご自身の学校での取組みが報告されました。終戦当時、長崎の爆心地近くに学校があり、多くの生徒たちが被爆し、亡くなった学院の歴史と共に、学院の現在の状況や平和への取り組み(平和宣言)について知ることが出来て感謝でした。
二日目も礼拝から始まり、午前中のほとんどの時間を使って教団の現状(内藤留幸総幹事)、世界宣教委員会での機構改革と役割(木下宣世世界宣教委員会委員長、秋山徹常任委員)、教育委員会から宣教師への青年伝道協力要請(黒田若雄教育委員会委員長)、宣教師支援について(杉森耀子宣教師支援委員会委員、本田和子西東京教区世界宣教協力委員会委員)説明し懇談の時を持ちました。
機構改革に伴う変化に直面し、不安を払拭し切れなかった方々に対しても時間をかけて教団の組織や働きを説明出来たことで、宣教師たちも安堵している様子が伺えました。「昨年の宣教師会議ではとても不安を感じたが、今年は教団の委員も初めから終わりまで全プログラムに一緒に参加して支援してくれていることがうれしい」との声が聞こえてきました。
続いて任期を終え退任するグレイ恵子、トーマス・ヴァンデバーグ、ニコラス・ボーイズ各宣教師に内藤総幹事より感謝状と記念品が手渡され、また2008年度に着任した新任宣教師方の紹介がありました。
更に昨年4月以降に逝去されたドーナン、エルマー、スキルマン、タンブリッジ各退任宣教師を偲び感謝の祈りがささげられました。
昨年4月の教団の退任宣教師感謝ツアーでお目にかかった直後に天に召されたドーナン宣教師が、車椅子で点滴片手にクレアモントでの感謝会に出席してくださったお姿が目に焼きついています。宣教師の皆様の日本への強い愛によって支えられてきた日本の伝道を思うと感謝の思いひとしおです。
午後のフリータイムは箱根の関所やロープウェイへご案内し、お互いの交わりを更に深める機会となりました。夜はポール・シュー土戸宣教師(青山学院)のスピーチで日常生活の中で直面する課題の中で一つとなることについて語られました。
最終日は子どもたちも一緒に輪になって閉会礼拝を捧げ、また聖餐にも与り一つとなった恵みを感謝しました。それぞれが心の内にいただいた宝をそれぞれの現場に持ち帰ろうと約束し、箱根の山を後にしました。
(杉森耀子報/宣教師支援委員会)

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