12:14体は、一つの部分ではなく、多くの部分から成っています。
12:15足が、「わたしは手ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなるでしょうか。
12:16耳が、「わたしは目ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなるでしょうか。
12:17もし体全体が目だったら、どこで聞きますか。もし全体が耳だったら、どこでにおいをかぎますか。
12:18そこで神は、御自分の望みのままに、体に一つ一つの部分を置かれたのです。
12:19すべてが一つの部分になってしまったら、どこに体というものがあるでしょう。
12:20だから、多くの部分があっても、一つの体なのです。
12:21目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。
12:22それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。
12:23わたしたちは、体の中でほかよりも恰好が悪いと思われる部分を覆って、もっと恰好よくしようとし、見苦しい部分をもっと見栄えよくしようとします。
12:24見栄えのよい部分には、そうする必要はありません。神は、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて、体を組み立てられました。
12:25それで、体に分裂が起こらず、各部分が互いに配慮し合っています。
12:26一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。