ミャンマー地震報告
アトゥトゥミャンマー〜食べる、学ぶ、生きるにつながろう〜
2025年3月28日発災の「ミャンマー中部大地震」の被害者支援として、日本基督教団社会委員会が呼びかけ、諸教会、団体から寄せられた献金1,000万円を、2026年1月21日にアトゥトゥミャンマーに託してくださいました。多額の支援金を祈りと共に積み上げ、ささげられたことに心より感謝します。
アトゥトゥミャンマーは、5年前の軍事クーデター直後から「顔と顔が見える小規模支援」にこだわり、物資の手渡しや個別支援を続けてきました。発災後は、シェルター建設、家屋再建、食糧支援、トラウマケア、医療従事者への後方支援に取り組みました。
地震前から続く弾圧により、国内外へ避難・移住する人々が増え、日本で暮らすミャンマー人も5年前から6倍に増加しています。こうした状況の中、アトゥトゥミャンマーは特に子どもたちへの教育支援を継続しています。
災害と武力弾圧によって住む場の変更を余儀なくされた人々は川を越えてタイ側へ多く移動しています。タイ、ターク県内にあるキリスト教会は、地域のバナナ畑、サトウキビ畑で農業労働者として雇われるミャンマーからの移民のための「サードプレイス(家庭、職場以外のもう一つの場所)」になっています。その礼拝堂を教室にし、教育センターを始めました。教える教員も皆、ミャンマーから逃げてきた若い教師たちです。
私は現場に赴き、そこで生きる人々と出会いました。人々の証言は、コロナも、地震も、そして武力弾圧も混ぜ合わされた「命の危機」を訴えるものでした。アトゥトゥミャンマーは、当初は全く想像すらしなかった形で、継続支援を決意しました。災害支援として、建物の再建、学校建設、道路整備、などがイメージされるかもしれません。しかし、アトゥトゥミャンマーの支援は、長期的なつながりで実施することとしました。災害時の空腹、暴力被害を受ける人々の傷、移住者の学びの機会の欠如に対し、食糧支援、心身のケア、そして決してあきらめない学習環境を提供し続けることにしました。
皆様の祈りと献金は着実に、次世代を担う子どもたちの腹を満たし、傷をいやし、学びを続けることのために用いさせていただいています。
*アトゥトゥランチ
週に1回、200食の給食を移民学校で提供しています。2026年8月3日に、第100回目を実施しました。またミャンマーの避難キャンプ内の学校ランチも実施しています。
*ヘルスケアアクセス
月20万円の積立基金を創設しました。国境をまたいで、医療アクセスができない避難者をタイ側の大病院へ移送し、手術を受け、リハビリを受けられる医療基金として機能しています。2026年8月までに2人の帝王切開による出産、腎臓病の治療、バイク事故による若者たちの手術、銃撃による負傷者の手術支援を行い、現在すべての患者が快方に向かっています。
*ヘブンゲート移民教育機関教員への支援
月10万円の活動資金を送金中です。小学1年生から中学3年生までの児童生徒、約180人がビルマ語、タイ語、英語、数学、理科、社会、聖書、音楽を学んでいます。
*「ミャンマーを覚える祈り会」
毎週金曜日夜9時〜9時40分、オンラインミーティング
(Zoom)ID:835 4339 0368、パスコード:540189(活動の報告、現状報告もこちらで行っています)。
(渡邊さゆり報/アトゥトゥミャンマー共同代表、フェリス女学院大学全学教養教育機構准教授)






