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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5043号】2・11メッセージ(3面)

2026年2月28日

 日本基督教団が2月11日を「信教の自由を守る日」としたのは、60年前、この日が「建国記念の日」とされたからです。戦前は「紀元節」と呼ばれ、神話に基づき初代天皇とされる神武天皇が即位したというこの日を日本の始まりとし、神国日本を祝う祝日としてきました。「神聖にして侵すべからず」(大日本帝国憲法第3条)と定められた天皇を頂点とすることで、日本の精神的な柱を作ろうとしたのでした。戦後、紀元節は廃止されましたが、20年を経て、戦前回帰の動きから、この日は「建国記念の日」と定められました。この情勢に教団は危機を感じ、「信教の自由を守る日」としたのです。
 教団が反対したのは、その制定が現行憲法の理念に反するからですが、同時に、戦前・戦中の歴史への反省がありました。明治以来、政府は国家神道と結び付けた天皇崇拝をもって国民を統制し、治安維持法、宗教団体法により国策に合わない思想また宗教を弾圧し、思想信条の自由を奪ってきました。国家への忠誠を求めて軍国主義の道を突き進み、アジア諸国を侵略するに至ります。
 その背景には、エゼキエル書28章1節以下に語られる高慢の罪が潜んでいたと考えます。これは繁栄を誇る王が周囲の諸民族を僕の如く服従させ、自らを万物の支配者のように考えているという罪を指摘したものです。「主なる神はこう言われる。お前の心は高慢になり、そして言った。『わたしは神だ。わたしは海の真ん中にある神々の住みかに住まう』と。しかし、お前は人であって神ではない。ただ、自分の心が神の心のようだ、と思い込んでいるだけだ」(2節)。
 神ならぬものを神とすることで、人は高慢になり、隣人を見下すようになります。戦時中は、この御言葉の神髄を語ることは出来なかったでしょう。だからこそ、信教の自由が守られるよう切に願います。福音こそ、日本人の心に潜む高慢という罪を教え、その心と精神を耕していきます。伝道に励み、神の国と神の義を求め、現行憲法の理念に沿う国となるよう祈り求めてまいりたいと思います。

2026年2月11日
第43総会期日本基督教団社会委員  
秋間文子

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