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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5024号】♦在日大韓基督教会との宣教協約締結40周年記念集会♦ (2面)

2024年10月26日

課題に向き合い、恵みを深める

 9月16日に、在日大韓基督教会大阪教会で、在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協約締結40周年記念集会が行われた。参加者は在日大韓基督教会から61名、日本基督教団から48名であった。

 開会礼拝では、在日大韓基督教会聖歌隊の賛美の後、雲然俊美教団議長が「共に歩み続ける神の民」と題して、説教を行った。雲然議長は、荒れ野を40年歩んで神の民とされたように、在日大韓基督教会と教団との歩みも、協約を結び歩んだ40年を通して、関係が形作られてきた。その歩みは途上にあり、更に協約の内実を深めていきたいと語った。

 この後、共同の司式により聖餐式が行われた。出席者から、聖餐に共に与り、協約の恵みの姿を見ることができたとの言葉が聞かれた。

 礼拝後、李清一牧師(在日韓国基督教会館名誉館長)と佐野道夫氏(東京純心大学客員教授)によって、記念講演があった。李牧師は、自らの歩みに重ね、協約に至る経過と実践について、語った。その上で、両教会の会員に協約と指針を伝え、関心を喚起するよう訴えた。また、佐野氏は、在日大韓基督教会と関わることになった経過を辿り、教団は在日韓国朝鮮人の直面する問題に取り組むことを通し、協約の内実を深める必要があると述べた。それぞれの発題者が自らの歩みを通して協約の恵みと課題を語り、今後の歩みを考えていく大切な時となった。

 休憩を挟み、次世代による発題があった。発題者は、在日大韓基督教会から李明忠牧師(横浜教会)と新井由貴牧師(京都南部教会)、教団から有住航牧師(下落合教会)と老田信牧師(大阪清和教会)。教会の働きや関わる活動から示されていることを、発題した。それぞれの働きの場を背景とした力強い発題に、課題を受け止めさせられると共に、大きな励ましも与えられた。

 閉会礼拝で、在日大韓基督教会梁栄友総会長が「世界を抱いて宣教する教会」と題して、説教を行った。梁牧師は、協約は、各教会同士の協力となる必要がある、私たちは福音を受けているので、共に協力し日本社会へ宣教していきたいと語った。御言葉による励ましを受け、会を終えることが出来た。

 協約により示される課題に真摯に向き合い、協約の恵みを深める歩みを積み重ね、「50周年」に向けて歩んでいきたいとの思いを、強く与えられる時となった。

(黒田若雄報)

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