第226回米国長老教会(Presbyterian Church of USA)総会が、「希望へと生きるLive into Hope」を主題に、6月25日〜7月4日、米国ユタ州ソルトレークシティーで開催された。私は、世界の諸教会から選ばれたエキュメニカル助言使節の一人として参加した。
現地プログラムは、前半3日間が12の委員会に分かれたオンライン会議、そして週末を挟んで後半5日間が、千人以上が一堂に会する本総会であった。議場での交流はさながら巨大な祝祭のようであった。神学校ごとの同窓会もあった。
前半のオンライン委員会では、私は60名ほどいた「環境」部会に配属され、 毎日8時間ほど議案審議を行った。「プラスティック汚染」、「リチウム鉱山」、「再生エネルギーへの移行コスト」などの各議案につき3名ほどがパワポで趣旨説明を行い、とても勉強になった。「意見と投票voice & vote」の権利が私にも認められた。
後半の対面式の総会では、審議の合間に、聖餐式を含む礼拝や賛美が、またダンスがふんだんに組み入れられ、私はエキュメニカル礼拝で、英語のプロンプターを見ながら日本語で祈りを唱える役割をした。審議事項では、まず新しい総会議長(2名制)の選挙が行われた。必ず有色人種と女性を入れるのが流儀である。一般審議では、さらに若い成年・神学生・派遣宣教師が助言使節に加わり、賛否両論の表明の末に、使節団の投票結果を見ながら議員たちが本決議を行った。通過した議案は「オンライン聖餐式の継続と根拠づけの要請」、「キリスト教シオニズムとの決別」、「子どものための銃規制強化」など、逆に「石化燃料企業への投資停止」、「韓民族独自のコーカス承認」などは否決された。
ソルトレークシティーはモルモン教の本拠地であるが、市内には百年の歴史を誇る日本人教会とジャパンタウン跡地がある。裏番組で開かれた、アジア諸語を話す在米長老教会の会合も興味深かった。
(廣石 望報)