より良い電話相談のあり方を学ぶ
1月31日、牧会者とその家族のための相談室委員会及び、相談室ミーティングが、コロナ禍となって初めて、教団事務局において対面で実施された。コロナ禍における感染予防と、教団の財政事情を考慮して、オンライン会議を継続してきたが、相談員のメンタルケアや学びのために、対面でのミーティングが必要と判断して行った。
藤崎義宣委員による発題を受けて、相談員と委員共に、より良い電話相談のあり方を学ぶ時を持った。特に、こちらから相談者の危機に介入し、安易な解決へと導こうとするのではなく、相談者自身が、相談電話を通して、自分の心の中にある備えの道に気付いてもらうために、傾聴と受け身の姿勢の大切さを学んだ。
電話での相談と、メールでの相談を実施している。いずれも非常に重い内容のものであるが、相談員と、委員長を中心とした委員が連携して、相談を丁寧に聴き、対応をしている。牧会者とその家族の方々の痛みと苦しみを、電話を受ける相談員と、その相談員を委員会が支える形で受け止め、牧会者とその家族に寄り添い、苦難の先にある福音による希望へと繋がっていくために、この働きが豊かに祝福されるように祈っている。
24年10月に、「牧会者とその家族のための精神的ケアを考える」全国交流会を教団会議室において実施することを決定した。対面で行い、講演を聴き、分団に分かれて課題や牧会者とその家族の痛みと苦しみを分かち合い、祈り合い、主にある新たな力が与えられるような交流会にするために、今から準備の時に入る。相談室の働きが豊かに祝福され、教団の諸教会・伝道所の働きを祈りと傾聴によって支えていく歩みを続けていきたい。
(吉澤 永報)