教団新報第4985号(2022年11月12日発行)の「人ひととき」欄に掲載された記事「神の愛を見出しながら」の中で、英国エリザベス女王の国葬の際に皇后が着用したスーツを仕立てられた信徒の方の紹介がされました。その記事の中に、2度にわたって「皇后陛下」との尊称をつけた文章となっていることに対して多くのご批判・抗議が寄せられました。
インタビューをした新報記者および編集者としてできる限り取り上げる人の思いを丁寧に紹介すべく、それを汲み取ってそのような表現としたことは推察されますが、これまで部落解放センターの運動その他を通して天皇制が日本社会の中で差別を生み出す構造的な体質と深く関わっていることを様々な場面で表明してきた教団が、その機関紙である「教団新報」の記事に皇室に属する者に対してそのような尊称を用いることは不必要・不適切であったことを認め、お詫びいたします。「陛下」の文言は訂正・削除といたします。このことは、紹介された方が誇りを持って仕事をされていること、その中で信仰生活を送っておられることについて論難するものではありません。
今後、天皇制に関わる記事を掲載するに際して、用語の使用について誤解を招くことのないよう注意が必要であることを銘じます。ご指摘いただきましたことを感謝いたします。
総幹事 秋山 徹