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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4986号】伝道報告 伝道のともしび(4面)

2022年11月26日

教会と施設の関係

須賀川教会牧師・学校法人栄光学園理事長・認定こども園オリーブの木園長
 太田 春夫

 私は現在、須賀川教会と学校法人栄光学園に務めています。学校法人は、三つの幼保連携型認定こども園を運営し、各園は233名、196名、143名、児童クラブ38名の計610名の乳幼児・児童を受け入れています。スタッフは総勢150名になります。
 この学校法人を生み出した教会は、厳しいコロナ禍の影響と急激な高齢化により、会員数25名、礼拝出席はリモートの出席者を加えても18名前後です。家族礼拝(CS)は休止や断続的な開催を余儀なくされています。コロナ以前の3大祝祭日の合同礼拝には、職員の出席も含め100名以上を数えましたが、この間は種々の制限下大変厳しい状況です。
 歴史的経緯として、栄光幼稚園は1949年にアイリン・アンダーソン宣教師の助力を受けて、当時の本川直躬牧師が初代園長に就任して創設されました。そこには宣教・伝道の業としての働きとともに、地方の小規模教会にとって、教会財政の安定、牧師の生活の安定の意味もありました。
 アンダーソン宣教師は、福島県中通りの10以上の教会を精力的に応援するとともに、やはり10カ所余の幼稚園・保育園の設立に尽力されました。その内の3園が栄光学園に残っており、他に二本松・矢吹・川谷教会が今日も関係施設を運営して、地域との接点を保持しています。
 教会と施設との関係は、時代と共に難しさを増しています。個人的には、如何にして宗教法人の教会と学校法人の施設とが車の両輪のように互いに補完し合いつつ、地域の中で存続できるかを模索してきました。現在の急激な「少子社会」の到来は、多くの教会関係施設に重大な影響を与えており、施設の廃止と、それによる教会の衰退を危惧させるものです。
 私の初任地は、奥羽教区岩手地区の小規模教会と幼稚園でありました。数人の信徒と老朽化した会堂・園舎の再建に取り組みました。地方の小規模教会が生き残ってキリスト教の「看板」を掲げていくためには、付属施設の運営が大変重要な課題です。かつて施設経営は「邪道である」、「本務ではない」という意見や、学校法人化への批判もありました。その中で、五つの教会が関与する幼稚園の学校法人・連合学園化にも取り組み、それが今日まで継続していることは感謝です。
 残念なことに、日本基督教団の制度は不平等な面があると思います。各個教会、独立採算制のために、教会間には大きな財政格差があるからです。その課題を克服するために全国の教区が夫々に取り組みを続けています。ここ東北教区では複数教会による「宣教共働」への支援という互助を、「教区教会性」を唱える奥羽教区は、宣教課題の共有と牧師謝儀の互助を模索し、それぞれ実施しています。
 40年余の拙い歩みを振り返って、教会と施設の関係を考えるとき、教会財政との問題を抜きには語れません。そのバランスをどう取りながら、同時に、様々なことが生起する施設の現場は、紛れもなく牧会の現場であることを痛感しています。

教団新報
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