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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4960•61】2021年度教区総会報告 定期、臨時いずれも書面で開催

2021年10月30日

大阪教区 三役・常置委員任期延長

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、第66回教区総会を書面表決にて開催(5月3日)した。和歌山県、奈良県、大阪府にある教会3会場をオンラインで繋いでの開催を目指し準備していたが、大阪府に「緊急事態宣言」が出され、やむなく書面開催となった。

その際の議案では、三役および常置委員選挙実施を含む臨時総会を9月20日に対面開催することとしていた。しかし、コロナ感染状況の深刻化を受け止め、臨時総会も書面開催となった。尚、三役・常置委員選挙は次回定期総会にて行なう予定である。

従来定期総会で行なっていた召天者(2019・2020年度逝去者)記念礼拝を5月3日、大阪クリスチャンセンター小礼拝堂にて対面とオンライン併用でささげた。礼拝後には2020年度・2021年度の新来教師紹介を行なった。

総会では全議案を承認・可決(総数274中、提出数226)。主な議案は「2020年度決算承認に関する件」、「2020年度決算処分に関する件」、「2021年度予算に関する件」、「教区総会議長・副議長・書記・常置委員の任期延長に関する件」、「各部・各委員会委員の任期延長に関する件」等である。任期延長に関する両議案は3分の2以上の賛成で可決とした。教区「負担金総額算定に世帯所得の変化を反映させる件」が議員提案議案として出され、226中173の賛成で可決した。これは、新型コロナウイルス感染症が経済および教会・伝道所の礼拝や伝道に及ぼしている影響を鑑み、3年間、教会・伝道所の負担を軽減することを主旨としている。具体的な算定に関しては常置委員会に委ねられた。教区としても痛みある教会・伝道所と共に歩む道を模索し続けている。

5月24日には大阪クリスチャンセンターホールにて准允・按手を対面とオンライン併用で行い(准允=田澤節子教師・大和キリスト、田中真 教師・茨木、按手=丹羽真理恵教師・蒲生)、31日には粉河教会に三役が赴き、能登祐子教師の准允を行なった。

臨時総会では、2019年度・2020年度の常置委員会報告、以下同様に、各部・各委員会報告、教務及び教勢報告等の全議案を承認した。

(宮岡真紀子報)


東中国教区 臨時の選挙総会を書面にて実施

新型コロナ感染症拡大を予防するために第70回東中国教区総会及び第70総会期東中国教区臨時総会(選挙総会)を書面にて実施した。

6月28日に確定した教区総会においては、2020年度歳入歳出決算承認に関する件及び教区運営にとって必要最小限の議案上程にとどめ書面において可決承認を得た。この中にはコロナ禍にありつつも引き続いて委員会及び地区協議会などを円滑に運営するため、オンライン会議を主催する責任者に対して会議サービスを導入する支援策を含んでいる。これにより新年度から教区の会議を開催する役職者には基本的にオンライン会議用アカウントが付与されることとなる。実際には、会議場所にオンライン参加者をつなぐハイブリッド形式が主流となっているが、世界的パンデミックを経験した上で、教区につながる方々とともに知恵を集め、協議を続けていく仕組みのひとつとして活用していきたい。また、1969年来活動実態を持たなかった中国宇治伝道所と美作伝道所の廃止が2年越しの準備の末、可決承認された。主の立てられた共同体を廃止する手続き故、願わくは一堂に会して廃止手続きの承認を得ることを希望したが、今後もながく集会の見通しが立たないためについにこれを上程し、諮らざるを得なかった。

また、7月1日から9月9日に亘る期間で実施した選挙総会では、服部修(蕃山町)総会議長、中井大介(倉敷、総社)副議長、木谷実(湖山)書記が選出された。

さきの第69総会期も半期以上はオンライン中心の協議を続けてきており、教区内での新しい協議と関わりの試みにもようやく順応しつつある。教区では将来的宣教ヴィジョンについての協議や、教会強化資金運用規定改訂など実施していくための課題が示されている。引き続き、主の宣教のために教区として求められていることに応えていきたいと願っている。

常置委員選挙結果

【教職】山本博之(玉野)、延藤好英(和気、三石)、柴田彰(倉吉)

【信徒】田中英也(倉吉上井)、河田直子(蕃山町)、難波幸矢(光明園家族)、土井しのぶ(総社)

(中井大介報)


総幹事報告 教区総会開催状況を振り返って

21年度の各教区総会の開催状況が数回に亘って「教団新報」誌上で報告されました。例年教団問案使として教団四役が各教区総会に参加していましたが、非常事態が続いていたため、今年度もかないませんでした。また、教団新報の記者が取材をして記事にしていましたが、昨年に続き各教区から報告していただいたものを記載する形となりました。

3月から9月までの期間に17教区すべての総会が行われましたが、そのほとんどが書面決議という形での開催でした。例外は、東海教区が妙高高原の「池の平ホテル」で対面で行ったこと、神奈川教区は対面で行う計画でしたが、参加者が定足数に達せず、急遽臨時常置委員会を開催して准允式を行う処置をした事例もありました。北海教区と九州教区ではオンライン総会という形で、各教会やセンターをネットで結んで三役・常置委員の選挙をはじめすべての法定議案の審議を行いました。事前にかなり丁寧な説明と準備によってネット環境を整える必要があったと思われます。

教会の総会は一堂に会して議するという形が本来のもので、書面による決議という形はあくまでも例外的な処置であったことは言うまでもないことですが、各教区共々に総会をいかに開催するかという点に最も苦労したのが今年の総会の特徴であったと言えます。

総会を書面決議で行うことによって各教区共に課題となったのは、准允式・按手礼式をどうするかということでした。教区に託された重要な務めと考え、常置委員会の開催時に行ったり、議長に一任し当該する教会に赴いて行うといった努力がなされました。教区全体で教師としての歩みを始める人の誓約に立ち会い、祝福し迎えることは重要な働きですが、苦渋の決断であったでしょう。逝去者の追悼礼拝をどうするかの課題もありました。

多くの教区で書面による決議が中心でしたので、教区三役や常置委員の選挙、教団総会議員の選挙については、2年続きで任期延長とした教区がほとんどでやむを得ない処置でしたが、教団も同様、残された課題が多いと思います。あえて書面のやりとりを重ねて選挙を行った教区もあります。また宣教をめぐる重要な課題についての協議をすることはほとんどできず法定議案だけの決議を形式的に行なった形で、教区活動全体が停滞状況になっていることも注意を要します。コロナ状況でこそ各教会の痛みを担い、これによって開かれた道をどう捉え宣教の課題を受け止め、開発していくかの営みが各教区に期待されます。

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