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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4940・41号】伝道報告 神に栄光、地に平和 (福)牧ノ原やまばと学園理事長 長沢 道子

2020年12月26日

神に栄光、地に平和

(福)牧ノ原やまばと学園理事長 長沢 道子

私どもの活動は、重度知的障碍児のための入所施設「やまばと学園」を、1970年4月に開設したことから始まります。

榛原教会(長沢巌牧師)関係者が中心になって開設しましたが、国の認可を受けるには、教会ではなく社会福祉法人でなければならないので、法的には、「(福)聖隷保養園(現在の聖隷福祉事業団)」の一つの施設として開始。実質的な責任は「やまばと学園運営委員会」が担いました。9年後に「(福)牧ノ原やまばと学園」として独立。本年は、創業50周年に当たります。

最初の施設建設の定礎式(着工に当って聖書を礎として地中に埋める式)において、長沢巌は、神を賛美し、その導きに感謝し、工事従事者の安全と、み旨に適う建物の完成を祈ると同時に、こうも祈っています。

「やまばと学園が建つことによりまして、子どもの親たちばかりでなく、この地域全体が、また協力して下さる方たち全てが深い恵みを受けることができますように」と。

この祈りは、今なお続いている私たちの祈りでもありますが、50年を振り返ると、神様からの応答がそこかしこに見えます。

50年前、「悪いことをすると、やまばと学園へ入れるぞ」と脅かされて育った地域の子どもたちも、今では、当法人の職員や施設長になり、共生社会形成のため喜んで働いています。

近隣の婦人は、職員が身振り手振りで重度障碍児に挨拶を教える様子に感動し、そのエピソードを幾度も息子に言い聞かせたそうです。十数年後、民生委員になった息子さんは「やまばと」支援者の一人にもなり、そのつながりの中で、地域の人々が大勢、餅つき等の奉仕に来てくれるようになりました。

1983年、最前線で働いていた長沢巌が、髄膜種摘出手術の結果、全く予期しなかった最重度の心身障碍者に。この想定外の深刻な事態に、「やまばとはつぶれる」と案じた人もいましたが、不思議なことに、事業の規模からだけ言うと、創立期よりも幾倍も大きくなっています。

入所施設で始まった当法人の働きですが、今では通所施設や、訪問介護、相談支援等、地域で暮らす障碍者や高齢者を支える活動が増え、事業所の数は、30、職員数は470名です。

しかし福祉は、規模の大きさではなく、その中身が重要なので、その意味では今も道半ば、未熟な点が多々残っています。

「わたしたちはここで事業をしているのではなく、最も弱い人たちを中心とした共同体を形成しようとしている」という創設者のビジョンは神から与えられた志だと私たちは受けとめています。今後もやまばとの道しるべであり続けるでしょう。

農村伝道のため尽くされた前任者のM・マクラクラン宣教師に感謝しながら、わたしたちも、この地に、福音に生かされ、神と隣人に主体的に仕える人々が起こされるよう祈っています。

最後に、全国の教会関係者の皆様に、長年にわたるご支援を心から感謝し、主の恵みがありますようお祈り申し上げます。

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