2018年7月6日から降り続いた豪雨は、西日本を中心にして大きな被害をもたらした。東中国教区はもちろんのこと、西中国教区、そして四国教区にも大小様々な被害がもたらされた。岡山では平島地区、そして真備地区に甚大な被害があり、全国から、また海外からもボランティアに駆け付けてもらい、復興に助力してもらったことは感謝しかない。多くの人々の祈りと働きに支えられていることを改めて思い起こす。現在、教区としては「まびくら」を拠点として、岡キ災とYMCAせとうちと協力しつつ復興の活動にあたっているところである。
そして、豪雨から1年が経過した2019年7月6日、土曜日の午後から「まびくら」を会場にして追悼礼拝を教区主催で開催することとなった。
追悼礼拝は、渡辺真一牧師(岡山博愛会教会)の司式のもとで行われ、説教は、実際に教会員が被災者となり、また教区の復興拠点となる「まびくら」の立ち上げに精力を注いだ中井大介牧師(倉敷教会)が「涙を拭ってくださる方」という題で語った。
説教の中で、豪雨当日の切迫した様子、豪雨が一旦落ち着き、しかしインフラがなかなか整わない中での対応の難しさが語られた。被災した人々の思い、それを遠くからしか把握できないもどかしさ。それでも私たちには、主イエスが涙を拭ってくださるお方としておられる、と信じる中で、見えるところの復興と、見えないところの復興の両方が重要であることを皆で確認できたひと時にもなった。
追悼礼拝には、東中国教区以外では、兵庫教区より3名、また真備地区の被災した方2名の参加もあり、「まびくら」のボランティアスタッフも含め、合計67名でささげることができた。
今後の「まびくら」の活動を覚えて祈っていただければ幸いである。(服部 修報)