教団ニューズレター(KNL)は2011年2月号が通算361号となる英文広報紙である。1965年創刊当初はKyodanという名称で、海外及び在日宣教師向けに教団のニュースを年10回発信していた。やがてKyodan Newsletterとなり、発行責任者である総幹事のもと、現在はKNL編集委員会が年5回発行している。読者対象は、国内の宣教師、在外宣教師と退任宣教師、海外の関係教会及び団体、国内の希望者等で発行部数は550部。A4版6~8頁である。内容は教団からの報告の他、教団新報、教区報支区報や信徒の友誌、教団関係団体・学校等の機関誌から幅広く選択された記事を扱い、オリジナル記事も企画している。新報4709号に掲載された「宣教師からの声番外編ブゼル先生の働き。東義也氏」はKNL記事の日本語原稿である。KNLでは「宣教初期の女性宣教師の働き」というテーマでシリーズ化されている。
編集委員会の会議は年5回で、宣教師、牧師、信徒の委員が記事を提案し、世界宣教担当の加藤誠幹事と共に候補を選ぶ。委員は常に各方面にアンテナを張っている。
同送される部落解放センターの英文機関誌
Crowned with Thornsと記事が重ならないように考慮している。そして掲載元と筆者の許可を得て、翻訳を担当者に依頼する。同じ内容が、英字になることで特殊な配慮が必要になる可能性があり、既出の記事にも筆者の判断を仰ぐ。また海外向けに背景解説が必要とされる際には添えている。災害時には状況を伝え、献金の結果報告を掲載することもある。
特に委員会で苦労している事は、二ヶ月に一度の編集会議で、約三ヶ月先の掲載記事を選ぶため、行事や集会報告の日時に大きな差が生じるので、既刊記事のタイムリーな掲載が難しい。そこで毎年開催される興味深い会合の紹介等は、翌年KNL用に事前に原稿依頼をするなどの工夫もしている。
過去、反響を呼んだ記事の一つが1980年代の「日本人の通過儀礼と教会の宣教」シリーズだそうだ。現在連載されているオリジナル記事は、総幹事日記と、前記の「宣教初期の女性宣教師の働きシリーズ」で関連する学校に原稿を依頼し、北の次は南にと地域が偏らないように努めている。また過去にも例があるが、昨年から改めて在外宣教師からの報告を掲載している。今後も広報としてのアナウンスの役割と、全国の教会、関連団体等の活動を、変化ある内容と情報元から伝える方針で臨みたい。
◆翻訳ボランティア募集◆
これまでも宣教師方を始め、日本人協力者にも支えられ英訳は最終的に英文コピーエディターの目を通ることになっているが、諸事情で引き受け手が減少し、切実に協力者を求めている。この機会に広く呼びかけさせて頂きたい。恐縮ながら現状ではボランティアという形になるが、もしご奉仕頂ける方、またはご推薦頂ける方があれば、是非とも下記へのお問い合わせ、ご連絡をお願いしたい!
(KNL編集委員長 川上善子)
◎連絡先 教団事務局KNL編集委員会担当
電話03-3202-0546
e-mailknl-c@uccj.org