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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4703号】伝道のともしび

2010年7月31日

美しい礼拝堂と美しい心遣い

宇佐美教会牧師 畠澤かおり

 

童謡「みかんの花さく丘」は、静岡県伊東市宇佐美の車窓から作られた歌であると言われています。その宇佐美にある教会の庭にも、みかんの花が咲いています。

私はこの宇佐美教会に夫と共に赴任してまだ1年を過ぎたばかりですが、宇佐美教会がこの地に教会を創立したのは1931年のことになります。およそ79年近く伝道のともしびを燃やし続けてきた教会であります。代々の牧師、信徒の尊い伝道の働きがあって、今日までこの地に主イエス・キリストの福音が宣べ伝え続けられてきたことを感謝いたします。

現在、現住陪餐会員22名となり、一人一人が豊かな賜物を用いて教会の働きに仕えて下さっております。宇佐美教会に赴任して、いろいろと驚いたことや、感動したことがあり、それが、宇佐美教会の特徴とも言えると思います。それは①美しい礼拝堂、②説教台と聖餐卓、③30組の布団、④シャワー室、⑤トラクト配りです。この教会の建築時に牧会しておられた大森清一牧師よりお手紙を頂き、宇佐美教会の素敵な特徴が明らかとなりました。まず、礼拝堂に入って驚くのは、その美しさです。百合の花のステンドグラスが正面にあり、天上に飾られた模様や木の天幕が降りているような不思議な造りの礼拝堂。そこにものすごい技術が込められているのは、江戸時代から18代目の大工さん一家が朝8時から夜9時まで働いて下さった故であることが分かりました。そして、同じように説教台も手作りで、ケヤキの根がそのまま用いられ、塗料が10回以上も丁寧に塗られたそうです。また、聖餐卓は樹齢3百年の一枚板より作られているとのことで、また驚かされました。本当に御言葉と聖餐を中心とする教会を立てようとされていたのだと心引き締まる思いで、用いさせて頂いております。

次にびっくりしたのは大量の布団です。ちゃんと布団をしまう部屋があり、そこに収まっているのですが、夏になるとこの布団が活躍します。夏期学校のお泊まり、それだけではありません。都会の教会の夏期学校を受け入れるために考えて作られた布団部屋だったのです。最近では、都会にある他の団体からの宿泊やご家族での宿泊も受け入れていますが、そのために教会員みんなで布団干しをし、祈って迎える姿はこの教会ならではのことだと思います。また、宇佐美教会は徒歩2分くらいで海水浴場ということもあり、夏期学校で海水浴をすることも考えてシャワー室も作られています。これからも多くの方々に用いられ、祈り、祈られる関係を築いていくことができたらと願っています。

最後に昔から続けられていることとして、トラクト配りがあります。今は第5主日の礼拝後に、毎回300枚の教会案内を教会員皆で手分けして配っています。すぐに反応があるわけではありませんが、「ここに教会がある」と地域の方々が知ることができるように、そして、神様の御招きがあるようにと祈りつつトラクト配りを継続してゆきたいと思います。

「わたしを遣わしてください」(イザヤ書68節)の年間標語のもと、一人ひとり主の証人として遣わされていく教会でありたいと願っています。お祈り下さい!

 

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