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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4677・78号】2009年度 教区総会報告 関東教区

2009年6月27日

「聖礼典の正しい執行」で白熱 関東

 第59回関東教区総会は、大宮ソニックシテイー・小ホールを会場に、開会時で、正議員263名中183名の出席を得て開催された。

 議事の冒頭、議案20号「日本基督教団神の愛キリスト伝道所」開設の件が上程され、祝福の内に承認された。提案理由に記されたように、「長年の伝道の課題であった...稲敷市(霞ヶ浦)南部一帯の広域農村地帯」に、教会が誕生した。

 最大の関心を集め議論されたのは、他の多くの教区総会と同様に「聖餐問題を巡って」であった。疋田國磨呂教区議長は報告で、「聖なる公同教会の交わりに入ったのが日本基督教団であり、...歴史的特質の違いの中にも『教憲教規』と『日本基督教団信仰告白』が一致の核となって来ました」と記し、また、「聖礼典を巡って教団的論議が起きて」いる時に「関東教区の連帯と一致がどのようにして保てるのか、慎重に吟味し対話を続ける必要を覚えます」と結んだ。議長報告についての質疑も、教団問安使の鈴木伸治教団書記との質疑応答もこの点に集中した。

 松谷好明議員が提案者となった議案第27号「聖餐式の正しい執行に関する件」は、第3分科会と本会議で審議されたが、「違法聖餐」絶対反対の立場、推進する立場、違法と決め付ける根拠はないと同情的な立場、分裂を回避することが何よりも大事だとする立場と、三ないし四分し、互いに譲らない議論が続き、時間がなくなった。疋田議長が「議論を深めるために、常置委員会に付託しての継続審議」を提案し可決された。

 「ナルドの壺献金」推進の件、「会堂・牧師館建設緊急貸出基金」献金推進の件、「教育費互助基金」献金推進の件には、互いに支え合おうとする関東教区の特徴が現れていた。

 関東教区が長い時間を費やして独自の取り組みを重ねて来た、「日本基督教団罪責告白」作成特設委員会の報告では、「第58回総会での20号議案修正案をめぐる要望書の件」について、激しい議論が交わされた。「旧6部・9部の弾圧の歴史」と教団常議員会の教師退任決議とを重ねるような表現があったことの処理について、「取り下げられたから解決したではすまない」と対応に厳しい抗議が述べられた。また、これをきっかけに、「罪責告白」と「旧6部・9部の弾圧」について、広範囲に議論がなされた。

 次年度総会に提案される予定の日本基督教団罪責告白文(草案)と「日本基督教団罪責告白」礼拝式草案が総会議案書に掲載された。

 「新潟県中越地震・新潟県中越沖地震」被災教会・被災地支援推進に関する件では、莫大な借入金を少人数の会員で担う現実など、今なお苦難は続いていることが明らかにされ、今後の協力体制が決議された。

 その他、二日間の日程びっしりと沢山の議事が盛り込まれたが、分科会方式の効果か、議事は比較的スムーズに運ばれた。

 三役選挙では、疋田國磨呂議長(大宮)が圧倒的な票数を得て再選され、飯塚拓也副議長(竜ヶ崎)、小池正造書記(東新潟)、平山正道宣教委員長(四條町)、四役全員が再選された。

 常置委員選挙結果

【教職】秋山徹(上尾合同)、石橋秀雄(越谷)、熊江秀一(新津)、三浦修(埼玉和光)、塚本潤一(高崎)

【信徒】大島健一(大宮)、滝川英子(七里)、内山一(鹿島)、佐久間文雄(志木)、和田献一(氏家)

(新報編集部報)

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