【4835号】人ひととき 伊藤多恵子さん 礼拝奏楽にささげる生

 日本では何人ものオルガニストのいる大教会がある一方で、奏楽者ゼロの小さな教会も少なくない。オルガニスト・ゼロの小さな教会を励まし、後継者を育てるのが自分の使命だ、と伊藤さんは語る。1か月の内、福島、千葉、大阪の教会の礼拝奉仕へと出かけて行く。

 伊藤さんは、父三井勇牧師と母夏野さんの間に4人兄妹の長女として生まれた。幼少時は虚弱体質で引っ込み思案、ただピアノを弾くことが楽しみの少女だった。父は、伊藤さんのピアノ演奏をだれよりも喜び、応援した。戦後、皆食べることに精いっぱいで楽器を勉強する余裕などない時代。特に、父が仕えていた銀座教会では毎日の正午礼拝、その他の集会でオルガニストが払底しており、高校生の時には公同礼拝の奏楽を奉仕した。父が50歳で急逝したことは、一家にとって大きな試練となる。

 伊藤義清牧師と結婚し、子どもを授かると、だれより健康的で積極的な女性に変貌した。母校フェリス女学院のオルガニストとなり、約30年間、中高、短大、大学すべてカイパー記念講堂の礼拝の奏楽を担当した。忘れられないのは卒業生からの手紙と言う。「礼拝は難しく退屈でしたが、先生のオルガンの音は心に響きました。今は教会のオルガニストです」。日曜日には、牧師である父、義父、夫、息子の仕える礼拝の伴奏者として奉仕し続けてきた。「奏楽は祈りつつ讃美、感謝、の信仰告白です」と伊藤さんは語る。

 昨夏には、中学生の頃からオルガンを教えてきた大学生の愛弟子と共に演奏会も開催した。

 現在、所属している蒲生教会の祈りと運転奉仕者の協力によって、被災地の磐城教会へ遣わされて5年が経つ。当初は町に津波の爪痕も残り、教会員も涙を流していた。この5年間に伊藤さん自身が骨折や大病を経験するも、そのたびに復活して教会を沸かせた。「励ましに行くつもりが、心熱くされ、癒されて帰宅する」と伊藤さんは語る。

元フェリス女学院オルガニスト。大阪 蒲生教会員。

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