千葉支区の課題と楽しみ 内田 汎
千葉支区には六二の教会・伝道所があります。大変乱暴で大雑把なくくり方ですが、以下のようにその開設状況をまとめることができるかもしれません。
日本基督教団成立までに十八の教会が設立されていました。ちなみに一八七九年に千葉教会(創立一二五周年)が開設され、創立百年を越える教会が十一あります。
第二次大戦後、一九五〇・六〇年代に二〇の教会が開設されました。東総分区、北総分区の農漁村部です。
七〇・八〇年代に二一の教会が開設されました。高度成長期の千葉県に呼応するように総武線、常磐線沿線、千葉内房分区、東葛分区です。
ここにもう一つ新しい動きが起こりました。一九九七年南房伝道所が開設され、その後長浦伝道所(〇二年)、君津伝道所(〇三年)が開設され、〇四年度内にはもう三つの伝道所の開設申請、申請準備が進められています。
首都圏への通勤可能な土地に次々と新しい住宅地が開発され、そこに人口が集中しています。千葉県はいくつかの人口集中地区に教会がなく、まだまだ開拓伝道の余地が残されています。それだけに支区全体の伝道戦略が求められてもいます。
現在の千葉支区は、社会の変化に伴う分区間格差、教会間格差が深刻です。
取り組むべき課題はありますが、この後千葉支区がどのようなところへ導かれるかも楽しみです。 (東京教区千葉支区長)