【4600号】人ひととき 木口昭太郎さん

墓石によって信仰を証しして

木口さんは画家である。画家は時間と空間をキャンバスに描きとめることを生業とする。二〇代のときに画家を目指し、恩師から自分の絵を描くようにと教えられて、以来、ライフワークとして描き続けてきた。特にキリスト者の画家として追い求めきたテーマはキリストの十字架と復活だった。
先頃、木口さんは自分の描いた絵が立体となってゆくのを経験した。自ら描いた絵をもとに自家の墓石を新しく彫り上げた。このために石を伊豆に求め、友人の彫刻家の協力を得た。
墓石には、十字架とそこにのぼりゆく階段が中心に彫り出されている。それは木の十字架が堅固な石の十字架となってゆくこととも重なっていると言う。台座には讃美歌「主よ、みもとに近づかん」の歌詞が刻まれている。ここ数年、描き続けてきた「石上の仮寝」、「小羊の道しるべ」といった復活のテーマを重ねての構想でもあった。
のぼりゆく階段についての発想は、木口さんの幼いときの記憶に遡る。父を亡くし虚しさに陥り、階段の一番下に立ち尽くしているような思いになったことが原点にある。ここが人生の出発点であり、ここからひとつずつ階段を登ってゆくという思いが、そこに生まれていたのではないかと言う。
絵から石彫へと広がっていったのは、信仰を同じくする母の逝去がきっかけだった。母が最後に「安心だった」と言ったことが大きかった。普段、何気なく使われるこの言葉が、このときには大きな重みをもって聞こえた。この言葉を受け止めたことが、石を彫り上げてゆく原動力となった。
キリストのよみがえりによって栄光の場所とされた墓に置かれる石を刻むことは、復活の喜びにつながるものであろうし、復活の希望に生きてゆくことの証ともなるであろう。
木口さんが彫り上げ、墓地に据えた墓石の前で足を止めてゆく人もあるとのことだ。

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